恋愛ドラマティック２

87.職員会議 ページ38

坂「以上で、今日の会議を終了いたします。」






毎週恒例の職員会議


今回、司会当番だった坂下先生が

そう締め括ろうとした

まさにその瞬間


野「あの…！」


新任の野田先生が

意を決したように

口を開いた









野「今朝出勤してきたら、僕の靴箱に、こんなものが…」


坂「なんですか、それは。」


野「写真…みたいで…」







そう

気まずそうに言った

野田先生は

ちらり、と

二宮先生の方を見た







校「野田先生、お見せいただいても？」


野「は、はい！」


校「これは……」


教「うちの高校の生徒と、二宮先生じゃありませんか！」


和「はい？」


坂「これは確か、３ｰＡの須賀…」


和「…っ！」


教「どういうことですか！二宮先生!!」










Aが写っているという

その写真を

絶句したまま見つめる

坂下先生の元へ駆け寄り

取り上げた




坂「櫻井先生？」




そこには

夜、二宮先生のものと思われる部屋に

入っていく姿と

朝、その部屋から出てくる

ふたりの姿が

写し出されていて

右下に記された日付が

文化祭の日であることを

物語っていた















教「二宮先生!!」


校「落ち着きましょう、教頭。」


教「ですが！」


校「なにか理由が、あるのかもしれませんし。
二宮先生、ご説明願えますか？」











憤慨する教頭と

それを宥める校長と

黙ったままの二宮先生と

言葉を失った同僚たち




そして

見たこともない表情で

怒り震える

智くんの姿が

ゆっくりと

ゆっくりと

流れるように視界に入った


















とにかく

この場をなんとかしなければ









話を聞くのは

いや

二宮先生を殴るのは

それからでも遅くはない

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