恋愛ドラマティック２

80.二人の問題 ページ31

麗「あ！A戻ってきた!!」






雅紀の後をついて

教室の前まで来ると

沢山のお客さんが

受け付け待ちの

行列を作ってて、

麗が


「サボった分、働くよーに！」


って

優しく笑った

















麗「で、どうしたのよ？」




やっと休憩時間になって

人気のない場所で

パックのお茶を飲みながら

麗が話を切り出した











「さっき、ビラ配りしてたらね、女の人に話しかけられたの。
二宮先生、いる？って…」


南「えっ？」


「だから、センセのとこに案内したら、センセ、すっごく驚いて、なんでここに？って。
そしたら女の人が、会いに来ちゃった、って言って…」


南「あんたバカ!?なんで案内すんのよ！」


「だって、咄嗟のことで嘘つけなくて…」


南「それ、リオさんだよ！
かずくんが昔、プロポーズした、元カノなんだよ！」


「プロ……！」


南「どうすんの！
かずくんがまたあの人の所に行っちゃったらどうすんのよ！」


「センセが…あの人のとこに…？」


麗「ララ落ち着いて!!
Aも泣かないの!!」


「「だって！」」


麗「A？まだ分かんないでしょ？
ちゃんと二宮のところに行って、話聞きな！
Aには、その権利があるんだから！」


「うん…」


麗「ララがそこまで怒るんだから、理由があるのは分かるよ。
でも、Aを責めても何も変わらないと思わない？」


南「…ごめん、つい…」


「ううん…」


南「でも、あの人だけは許せないの！
かずくんがあの時、どれだけ傷付いたか…」


麗「とにかく、会いに行きなさい！
約束はしてるの？」


「後夜祭の時に、行くって約束した。」


麗「そっか。うん、ゆっくり話しておいで。
二人の大事なことだから。」


「うん。二人ともありがとう。」

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