50.まさか…… ページ1
和「……」
南「……」
和「なんなんだ、アイツは……」
南「もう……ホントばかなんだから…」
和「…な?」
南「…ね?」
置き去りにされた俺たちは
わざとらしく去っていった須賀を見送って
呆れて笑い合った
和「どっか…行くか?」
南「…いいの?」
和「ん…
どこ行きたい?」
南「…海」
ララと二人で出掛けるのは
何も初めてなわけじゃない
だけどこうしてララが、
行きたいところをはっきりと告げたのは
初めてだった
和「ここら辺はあんま人居ねぇのな?」
夏休み真っ只中
海水浴場はきっと
人で溢れているだろう
けど
遊泳禁止区域のここら辺は
逆に人がまばらだ
和「…なんかあったのか?」
南「どうして?」
和「お前がファミレス以外に行きたがるなんて、初めてだから。」
南「言えなかった…だけ、だよ。」
和「ん?」
南「どこ行きたい?って聞かれる度に、行きたいところは浮かんでたけど…
行きたいって言って、断られたら…って思ったら、怖かったの。
怖くて、言えなかったの…」
和「……そっか。」
南「ん…」
幼かったララが
大人びて見えた
涼と俺との後を
てくてく追いかけてきてたララが
いつの間にか
大人の女になっていた
和「にしてもアイツ…
やっぱバカだな。笑」
南「うん……」
和「ったく、どうしようもねぇな。笑」
南「かずくん…」
和「行き当たりばったりと言うか、無計画と言うか…
感情に流され過ぎなんだよ。
俺には理解できないね、アイツみたいなやつは。」
南「…嘘つき。笑」
和「は?俺?」
南「隣に居るのがあたしで、がっかりだって顔、してるよ?」
和「なに言って…笑」
南「須賀さ……、Aと、一緒にいたかったって顔、してる。」
和「まさか。笑」
南「気付いてないの?」
和「何が。」
南「Aのこと悪く言うのも、今のその顔も…
リオさんの時と同じだよ?」
和「……」
南「かずくん…大切な人には、口悪くなるもんね?」
和「んなこと、ねぇよ…」
南「そうだよ。
あたしには……いつも優しいもん…」
和「気のせいだって。笑」
気のせいだっつーの。笑
俺がアイツを?
まさか!笑
まさか………な?
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紗愛(プロフ) - めいさん» 当たる気がしてなかったけど、ホントに当たらなかったー!涙 (2013年8月8日 16時) (レス) id: a7a1ba5fc6 (このIDを非表示/違反報告)
紗愛(プロフ) - ゆうこさん» 落差ね……アラフェス外れたから、ツアーは当たるかしら……涙 (2013年8月8日 16時) (レス) id: a7a1ba5fc6 (このIDを非表示/違反報告)
紗愛(プロフ) - 梨沙さん» 波乱だぜー!!大好物だぜー!!パート3にて、梨沙ちゃんを待つ!(`・v・´)ゞ笑 (2013年8月8日 16時) (レス) id: a7a1ba5fc6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうこ(プロフ) - なんで?なんで?? 誰がそんな写真撮ったの? パパ翔サンと距離が近づいたと思ったのに、どこかでそれを壊そうとする人がいるなんて…。楽しかったり幸せだな~って思ったあとに、必ず落ち込むことがあるよね。いつも、その落差が激しすぎる のサ。 (2013年7月28日 23時) (レス) id: bcc11ce55e (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - えっ((((;゚Д゚)))))))またまた波乱っ←でもホントはワクワクしてる♪(´ε` ) (2013年7月28日 12時) (レス) id: 93f40dfc3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗愛(サラ) | 作成日時:2013年6月8日 0時