明日、君にまた、【鬼滅の刃】《短編集》

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ｽｩ...ｽｩ...ｽｩ...

...ちゃ...兄ちゃ...

玄｢兄ちゃん起きて!!!｣
＿＿＿＿

実｢!!?｣

ここはどこだァ…朝か？

隠｢風柱様...!!｣

実｢...あァ、｣

無惨との最終決戦が丁度終わったところだった。

隠｢今っ...炭治郎が鬼になって、それから禰豆子が...｣

隠｢ばかっ!!今はそこじゃないだろ!?!?」

隠が結構焦っていた。

隠｢...っと、ま、先ず...恋柱様と蛇柱様が、そして岩柱様が、お亡くなりになられました...水柱様は重傷ですが、命に別状はないと、｣

そこから、無惨が消えたこと、炭治郎が鬼になったこと、胡蝶の作った薬を打って人間に戻ったことを聞かされた。

実｢そうかいィ...｣

隠｢...後は...ｯ｣

隠がそう言ったきり、しばらくその場にいた隠達が泣きすぎて喋れなかった。

実｢何があったんだァ...｣

1人の隠がぐっと手で拳を作った。

隠｢...そして、

風柱様の継子の、A様が、...




＿お亡くなりになられました。｣

...!?!?

俺は勢いで起き上がった。

多くの戸惑う隠の間から、


...Aの羽織が見えた。

実｢ウアァァァァァ...!!!ァァァァっ!!!｣

アァァ!!!嘘だ嘘だ嘘だ!!!


"私そんくらいじゃ死にませんから"


隠｢風柱...｣

実｢A、A...!!!｣

隠｢風柱様!!!｣

隠｢...遺言を、預かっています。



それは、


...お墓には、絶対にお萩を置かないこと、です。｣

実｢...は？｣

＿＿＿＿＿

『私はもう時期死ぬ。きっと師範は悲しんでくれるから、まぁ別にいいや。』

隠｢ですが...!!!｣

『いい？私は、君に最期の頼み事をするね。』

隠｢...!!!か、風柱様を起こしますから...ｯ｣

Aは首を横に振る｡

それは、彼女が最後にできた、彼への思いやりだった。愛だった。

『師範は、寝かしておいて...今、家族と会ってる...邪魔したくないの』

『師範が起きたら、伝えて＿

私が死んでも、絶対にお墓にはお萩を置かないこと｡

＿＿＿＿＿＿からね。

あと、今日私が作ったお萩、まだ残ってるから早めに食べてって｡

最後は、＿

...もう、なんで君が泣くのよ...』

＿＿＿＿＿

隠｢＿師範の不器用な手で作ったお萩を見たら、きっと、

戻ってきたくなってしまうから、だそうです。｣

"もっと、色々したかったな。

もっと、鬼と関係ない暮らしで、たくさん師範と笑い合いたかったなって｡

そしたら、師範もきっと苦しいでしょ？"

実｢...ｯたくよォ...なんでこんな面倒臭ぇ弟子なんだよ...ｯ

...クソｯ...!!!｣

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