愛話/瓦礫牛(ガチ中心).2 ページ27
『それじゃあ続けようか』
『彼女は意識を失ったままガッチマンに支えられ城まで連れてこられた、とは言っても意識はないから分からないけど。その時の彼等の表情、とても笑顔でニコニコしてたんだよ？それはもうこれから宴会でもやるのかってくらい』
『金具の音、慣れない地面、違和感に彼女は目を覚ました、もちろん何も知らない彼女だし普通の人間だよ、戸惑わないわけがない。目覚めてすぐの違和感、それが見慣れない部屋だと言うこと、手に嵌められた見たことのない大きな金具、目の前にある鉄でできた格子』
『閉鎖的で束縛された空間なのに妙に心地がよかっただろうか、少し落ち着いたのか今度は周りをキョロキョロ見始めた、何も無いのにね』
『そして目の前に座っている、または立っている、壁に寄りかかっている四人を見つけてまた酷く震え、怯えだしたのさ、歯もガチガチいわせて、体も冷や汗をかいて、顔を真っ青にさせて』
『やっぱり、と四人の中の一人が呟いて彼女の目の前に立ちはだかった、殿様である牛沢だ。彼は笑顔を歪ませてこう告げたんだ』
「君の家族はこのガッチマンって男が処したんだよ、君のために、君を人間から救うために、君という存在を人間に知られないために」
『そしてもう一人の男、ガッチマンは優しい声色でこう告げたのさ』
「おかえり、俺達の世界へ」
『そうそう、知ってるかい？鬼ってのは血を飲むと理性が本能に負けて暴走するって』
『本当かどうかは分かんないけどね、でも鬼って人間より長く生きるらしい、歳はとるが人間よりもずっと遅いんだ、それはもう何百年も』
『彼女は怯えた、ガッチマンという男に、うっすらと漂う血の匂いに、目の前を掠める黒いモヤに…見覚えこそないものの牛沢、キヨ、レトルトからも謎の既視感を感じた、特に浪人のレトルトと新撰組のキヨにね、まるで伽藍堂のような、ぽっかりと穴の空いているような雰囲気を』
『牛沢は優しく笑って彼女に説明し始めたんだ、自分たちの事をね』
「俺は鬼退治をする人間だった、鬼といったら悪事しか働かないような存在だったからな、その途中でキヨとレトルトを失ったんだ、ガッチさんの手によってね。でも、ガッチさんは俺にトドメを刺そうとした途端に動きを止めてポツリと呟いたんだ、『牛鬼…』ってさ」
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時透時雨 - こんにちははじめましてリクエストなんですがオダケンさんって書いて貰えますか？ (2021年2月14日 2時) (
レス) id: d79594df8b (このIDを非表示/違反報告)
虎一(プロフ) - みやびさん» ｱｯｱｯよかったです…！！書きそびれてましたがリクエストありがとうございました！！ (2019年2月15日 2時) (レス) id: 6f6651001a (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - テラゾーさんをありがとうございました！！今回も好みにどストレートでした！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 02409a287c (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 虎一さん» 全然大丈夫です…！！いつまでもお待ちしてます！ (2019年1月1日 1時) (レス) id: 02409a287c (このIDを非表示/違反報告)
虎一(プロフ) - みやびさん» 嬉しい感想ありがとうございます〜！！テラゾーさんはあまり動画を見てないので少し口調等がおかしくなってしまうのですが…それでも良ければしばらくお待ちください…！！ (2018年12月31日 20時) (レス) id: 6f6651001a (このIDを非表示/違反報告)
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