御話/瓦礫牛(ガチ中心).1 ページ26
『御伽噺をしようか、昔の昔のそのまた昔の話、四人の侍と一人の女の子の話を』
『一人は牛沢、殿様
もう一人はガッチマン、同心
キヨ、新撰組
レトルト、浪人
そしてA、町娘の5人の話だ』
『牛沢を筆頭に彼等はみな城で働く人間だった、もちろんAは町娘だから町で親の手伝いをしていたけどね、城や町の中でも彼等四人は特に人柄のいい人物として知られていた、まぁ『瓦礫牛』というなんとも不思議な名前をつけられるくらいには』
『町娘は殿方たちとは何の関係も、関連もない子だった、16歳というまだ少し幼さの残る女の子、しっかり者で適度に甘い平凡な女の子だったよ、親の手伝いで甘味屋を手伝っていたらしい』
『瓦礫牛はいつものように城下町を廻っていたんだ、民の安全や自分たちの気分転換、他にも色々とあったんだろうけどそこは細かく話さないよ』
『やはり城で働いているとはいえ賑やかな大通りだ、噂になっている彼らは更に目立つだろう、すぐに『四人が出歩いている』という騒ぎになった、四人の姿を見ようと集まる群衆、側で見守る家臣や御老人、店で売り出す商人……とにかく一段と大騒ぎになったんだ』
『いつもはそんな騒ぎに限って町娘のAは店の奥へ隠れていたんだ、いつもは、ね、そして酷く怯えるんだ、涙目になってガタガタ震えて、親御さんは優しかったんだろうな、理由を聞かず静かに彼女を慰めたり店の団子を食べさせてあげたり………ただ、その日はタイミングが悪かったのかな、彼女が自分の私物を慌てて取りに店の入口に来た時にばったりと、瓦礫牛と出会ってしまったんだ』
『その時慌てていた彼女は立ち止まり、酷く震えだしたんだ、親御さんは無礼を承知で彼等の目の前で震える自分の子を抱きしめに行った、そうしたら彼等、なんて言ったと思う？』
「殿、彼女はもしかして病気なのでは？」
「…あー、その可能性はあるかもしれない、判断はガッチさんに任せるよ」
「キヨ、レトルト、交渉して」
「「御意」」
『ってね』
『更に怯えた彼女にガッチマンと呼ばれる男は優しく呼びかけたんだ、彼は同心でもあり唯一の軍医でもあったから、そしたら彼女の震えは収まりいきなりガッチマンの胸に倒れ込んだんだよ、親御さんたちはとても心配した、でもあの四人に任せろと言われたんだ、了承しないわけがない』
『……おっと、飽きたかい？飽きてない？それはよかった、まだ続くからね』
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時透時雨 - こんにちははじめましてリクエストなんですがオダケンさんって書いて貰えますか？ (2021年2月14日 2時) (
レス) id: d79594df8b (このIDを非表示/違反報告)
虎一(プロフ) - みやびさん» ｱｯｱｯよかったです…！！書きそびれてましたがリクエストありがとうございました！！ (2019年2月15日 2時) (レス) id: 6f6651001a (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - テラゾーさんをありがとうございました！！今回も好みにどストレートでした！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 02409a287c (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 虎一さん» 全然大丈夫です…！！いつまでもお待ちしてます！ (2019年1月1日 1時) (レス) id: 02409a287c (このIDを非表示/違反報告)
虎一(プロフ) - みやびさん» 嬉しい感想ありがとうございます〜！！テラゾーさんはあまり動画を見てないので少し口調等がおかしくなってしまうのですが…それでも良ければしばらくお待ちください…！！ (2018年12月31日 20時) (レス) id: 6f6651001a (このIDを非表示/違反報告)
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