愛玩/偽キヨ ページ14
がちゃり
今では慣れてしまった不可解な音で目が覚める
苦しい、手が痛い、足が重い、体全体がズキズキする、頭がガンガンして視界が定まらない
目の前にいる彼はそんなことを見越してか手を出さない、この症状が治ったときに手を出してくる
「……い”…っ!!あ”あ”!!」
「………」
「…いっ…いた…」
「……」
此処は何処だろう、もうそんなことも気にしなくなった、気にならなくなった、時間の流れもわからない状態で彼に弄ばれるだけ
「あ”あ”あ”あ”っ…!!いた、痛…い!!」
「………」
「ッ…ごめ、なさ、っ」
「………」
コイツは何も喋らない、時に微笑んだり、怒った顔をしたり、それでもほとんど喋ることはない
コイツはあの彼に、キヨにとても似ているのに、まるで性格が反対になった様な
「は、ぁ…はぁ…も、やめ…」
「………」
「は………」
私がやめてと言うとコイツは嬉しそうに、楽しそうに微笑みながら首を横に降るのだ、訳がわからない
「………時間……」
「はぁ…っ……は、ぁ…」
「…………」
一定の時間が経つとボソッと呟きを溢してコイツは扉の向こうへ去っていく、そして食事と怪我の処置をするための道具を持ってくるのだ、益々わからない
「……お前の叫ぶ姿、可愛いんだ…」
「私は、嬉しくなんかない」
「……俺が好きなだけ、それだけ……」
「お前に、好きなんて言われても…嬉しくない…キヨの方がずっと優しい」
挑発するつもりで言ってもコイツは喜ぶだけで、何を思ってかいつも鼻朶にキスをしてくる、何がしたいのか…此処は何処なのか…もうわからない
「…ふふ、残念…戻らせない…」
「私は、帰りたい…っ…いぁ…!!」
「…うるさい、帰らせないって言ってるだろ…」
お腹を殴られる、殴ってくるのに優しく触れてくるのだ
痛くて泣きそうなのに、嫌いなはずなのに
コイツのこの優しさに段々溺れていってしまう
「………今日はいい…お休み」
コイツのいう一言に脳が支配される、眠くなんてないのに意識が遠退いて＿＿
「…ふふ……直に、俺が本物だって思い始めるかも……ここまで来たんだから…帰らせる訳がない」
彼は鏡の向こうに映る、もう一人の慌てているような自分を見て小さく笑った
鼻朶へのキス:愛玩(ずっと側に置いておきたい、守ってあげたい)
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これキヨじゃなくても良かったかも…
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時透時雨 - こんにちははじめましてリクエストなんですがオダケンさんって書いて貰えますか？ (2021年2月14日 2時) (
レス) id: d79594df8b (このIDを非表示/違反報告)
虎一(プロフ) - みやびさん» ｱｯｱｯよかったです…！！書きそびれてましたがリクエストありがとうございました！！ (2019年2月15日 2時) (レス) id: 6f6651001a (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - テラゾーさんをありがとうございました！！今回も好みにどストレートでした！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 02409a287c (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 虎一さん» 全然大丈夫です…！！いつまでもお待ちしてます！ (2019年1月1日 1時) (レス) id: 02409a287c (このIDを非表示/違反報告)
虎一(プロフ) - みやびさん» 嬉しい感想ありがとうございます〜！！テラゾーさんはあまり動画を見てないので少し口調等がおかしくなってしまうのですが…それでも良ければしばらくお待ちください…！！ (2018年12月31日 20時) (レス) id: 6f6651001a (このIDを非表示/違反報告)
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