▶マッドスマイル (ページ29)

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笑顔が28こページ29

『……笑えよ』

その言葉に思わずショッピも肩を揺らす。放たれた言葉はとても低く、4文字とは思えない程の圧迫感を醸し出していた。
男はあまりの迫力に股間が温かく濡れていくのを感じる。

スパイ「分かった……話す。話すから……もう、やめてくれ……」

スパイは涙や鼻水などあらゆる所から水を出しAに懇願する。

『いや、話してもほしいけど、先に笑ってほしいんやけどなー』

syp「Aさん、その辺にしないと彼の気力がなくなって話してくれませんよ」

さらに追い討ちをかけそうなAに、ショッピは思わず止めに入る。ショッピの言葉に「そうなん？ショッピ君が言うなら……しゃーないな。残念や」としょんぼりとしてAは引き下がった。
その後、心の折れたスパイはスラスラとショッピの質問に答え、最後は銃で始末し終了となった。

『うーん、疲れたー！お疲れショッピ君。おかげでスムーズにできたね』

Aは達成感のある笑顔でショッピに話しかける。

syp「いや、Aさんのおかげっすよ。お疲れ様です。はよエミさんの所行きましょ」

爽やかな会話を繰り広げる二人だが、服や顔には血がこびりついており添加物は茫然と佇んでいる。
そんな添加物にAは声を弾ませる。

『添加物ちゃんもお疲れ！最初は慣れてないからしんどいかもやけど、徐々に慣れていけばいいからね！一緒に休憩に行こう！』

そう言うとAは部屋の外へと歩き出す。それに続きショッピも出ていく。添加物はしばらくの間その場から動けずに立ちすくんでいた。