▶マッドスマイル (ページ11)

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笑顔が10こページ11

添加物が幹部見習いになって1ヶ月。新生活にようやく慣れてきた頃、添加物のローテーション先がAとなった。
今日はその第1日目である。まず部隊員が集められ、添加物の紹介が始まった。

ak「今日から1週間Aさんのもとでお世話になります添加物です。よろしくお願いします」

可愛らしくペコっと頭を下げる添加物。Aはその隣でニコニコしながら話を続ける。

『みんなもう知ってるかもやけど、添加物ちゃんは幹部見習いとして、今各部隊をローテーション中やねん。で、今日から1週間はウチの部隊になるから、仲良くしてあげてな』

その言葉に兵士たちはお願いしますと敬礼をする。そして、Aの合図の元、訓練が開始となった。
訓練を端から見ながらAは添加物に説明をしていく。

『戦闘部隊って例えば、添加物ちゃんが居たひとらんの部隊のように、近接がメインとか、それぞれメインがある部隊が殆どやん？でも、うちの部隊は全距離部隊って言って、謂わばオールラウンダーの部隊になるねん。やから、戦争でもその時々によって配置が変わったりするのが特徴やな』

ak「全距離部隊ってみなさん器用にこなされるイメージがあります！他の部隊って今まであまり関わりがなくて新鮮なんですけど、ここの部隊はこれだけの人数だけなんですか？」

顔の前で指を交差させ、コテンと首を傾げる添加物。

『若干特殊な部隊になるからってところもあって、他の部隊に比べるとかなり小規模やな。30人くらいしかいないで』

その後も、日常の訓練内容など基本的なことを説明してるとあっという間に時間が過ぎ、訓練も終わりの時間となった。

『みんなお疲れ様！午前中の訓練は終了やね！』

その言葉に兵士たちはAの下に集合する。お疲れ様でしたと号令が響き、午前の訓練は無事終了となった。
そうして昼休憩を挟み、添加物はAの計らいで初日で疲れてるだろうからと午後からは暇を貰うこととなった。