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何をする気なんだろう。言われた通りLINEを開いたスマホをマリウスくんに渡し、その手元を覗き込む。マリウスくんは、トーク画面の上から２番目に並んでいる勝利とのトークをタップすると、特に履歴を見るわけでもなくもう一度勝利のアイコンを押した。
チャイちゃんが写っている、丸いアイコンの下にある『勝利』のユーザーネーム。その隣に薄くある鉛筆のマークを押したマリウスくんは、表示名を迷いなく変えた。
「これで良し！ Aさん、ありがと！」
「……え？」
今日一番の笑顔でスマホを返される。一方の私は、意味がよく分からずスマホ画面に視線を落とした。
「何これ？」
「え、金太郎！」
「それは分かるんだけど、なんで金太郎？」
「勝利って金太郎っぽくない？」
「金太郎ぽくない！！」
マリウスくんの声に被せるようにして会話に入ってきたのは勝利。いつのまにソファの後ろに来ていたのか、ムスッとした顔でマリウスくんを睨んでいる。
「あっ金太郎！」
「マジでマリウスの連絡先もっかい消すよ？」
「え〜〜それはヤダァ」
へらへら手を振るマリウスくんと、割と本気で怒っている様子の勝利。喧嘩するほど仲が良いとはこのことか。
聡くんはというと、「なんで金太郎なん？」と言いながら少し離れた所でニコニコしながら２人を見守っている。
「A」
「はいっ！」
はぁーっ。と大きなため息を１つついた勝利は、静かに私の名前を呼ぶと手のひらをこちらに出した。え？ と戸惑っていると「スマホ」と一言。
「えぇ、戻しちゃうの？」
「当たり前じゃん。おかしいでしょ金太郎からLINE来たら」
「……ぶふっ」
金太郎の格好をしている勝利が一生懸命スマホのフリック入力をしている様子が思い浮かび、思わず笑ってしまう。途端に向けられる２つの視線。ニコニコしている方はマリウスくんで、睨んでくるのは勝利である。
「何笑ってんの？」
「や、想像したら面白くて……」
「んふふっ」
「マリウス笑うな！」
堪えなきゃと思えば思うほど止まらなくて、なんなら段々お腹が痛くなってくる。隣から「フガッ」なんて聞こえてきた。
「はー笑ったらお腹空いてきた。勝利、ご飯」
「こいつ……」
細長い指で目尻に浮かんだ涙を拭ったマリウスくんが、当たり前のように白米を要求する。もうこの２人の関係性がよく分からない。
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ハル(プロフ) - あかねこさん» ありがとうございます(*'▽'*)読んでくださるの嬉しいです！頑張ります〜( ´ ▽ ` )ﾉ (2021年1月4日 21時) (
レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
あかねこ - あ〜〜続きが気になりすぎる！更新頑張って下さい！待ってます。絶対読みます〜♪ (2020年12月29日 11時) (レス) id: 14cacb4dbc (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 駿さん» なんて嬉しいお言葉……！ありがとうございます(*'▽'*)これからもきゅんをお届け出来るように頑張ります( ´ ▽ ` )ﾉ (2020年12月28日 21時) (レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
駿(プロフ) - セクゾの小説でこんなにきゅんきゅんしたの初めてです（；＿；）更新楽しみにしてます！ (2020年12月28日 17時) (レス) id: c2f4c5f056 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 真緒さん» コメントありがとうございます(*'▽'*)好きと言っていただけるのとても嬉しいです…！これからも楽しんでもらえるよう頑張ります！ (2020年12月18日 21時) (レス) id: c9566d77ee (このIDを非表示/違反報告)
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