恋と憧れ３【0617*】 (ページ7)

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和｢Aちゃんはイベントをやる上で何が1番大切だと思う？｣

｢大切なこと、ですか？｣

和｢そう。まず初めに意識しなきゃいけないこと。｣

｢見てくださる方を第1に考えて動くこと、ですかね？｣

そーだねっていいながら私の隣に座って。

和｢それももちろん大切。けどね？1番は自分たちも楽しむことだよ｣

｢え？｣

和｢楽しんでたら、自然と笑顔になれるでしょ？このイベントを楽しんで欲しい。このイベントを見て商品を知って欲しいって本気で思ってたら見てる人に絶対伝わるから。だから……｣

私のほっぺをムニーって引っ張って。

和｢笑って。Aちゃんなら絶対大丈夫だから。｣

｢ーっ、｣

何泣きそーになってんのって私のほっぺをムニムニしながら笑って。

和｢まぁ、来てくれる人のことよく見て、喜んで貰えるように頑張ろうね？｣

｢はい！頑張ります！｣

心から笑ったら気持ちが軽くなった気がした。

スタッフの方に呼ばれて席を立った二宮先輩の背中を見てたら

4年前二宮先輩に憧れてこの会社に入って、

二宮先輩と一緒に仕事出来て

一緒にいれて…

幸せだなって思うと同時に

今は憧れだけじゃなくて

二宮先輩に恋してるんだなって思った。