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BD７６ ページ27
……和くん。
遥ちゃんが振りかざそうとした腕を和くんが止めて。
見たこともないほどの冷たい眼差しに遥ちゃんだけじゃなく周りの先輩も固まった。
和｢何してんのって聞いてんだけど｣
遥｢だ、だから！Aちゃんが違う男とキスしてて…！｣
……っ、
自分で伝えなきゃいけないことが、ちゃんと自分から言えなかった、
我慢してた涙がもう溢れ出した
もう、和くんに合わせる顔がない、、
和｢A。｣
私の前まで来て目の前でしゃがんで。
いつもの優しい声で、優しい微笑んで。
和｢俺はAの事ちゃんと信じていいんだよね？｣
｢ーっ、｣
その言葉に何回も頷いた。
フッて笑って私を引き寄せるように優しく抱きしめて。
和｢うん。じゃあ信じる。｣
その “信じる”って言葉は私自身が信じられなくなった言葉。
だからこそ、私の“信じて”をちゃんと信じてくれたのが凄く、嬉しかった。
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作者名：ハチミツ
| 作成日時：2019年6月8日 0時
