恋と憧れ３【0617*】 (ページ1)

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｢おはようございます！これもう持ってって大丈夫ですか？｣

お願いって声が離れたところから聞こえてすぐ箱を部屋に運んだ。

とうとう明日が私が担当したイベントの日。

前日からバタバタとスタッフさんと準備して。

翔先輩と別れてからだいぶ時間が経って。
上司と部下の関係に戻った。

噂で、遥ちゃんがフラれたって話を聞いて、結局あのふたりは付き合ってなかったんだと知った。

あとは……

和｢あ～Aちゃん。それ、こっちの方が後々移動楽だから｣

｢あ、分かりました！｣

二宮先輩と飲む機会が増えて、二宮先輩が“デート”って言ってオシャレな店に連れてってくれた。

徐々に壊れた歯車が修理されてってる。

｢二宮先輩、お疲れ様です。これ飲み物配ってるんですけどどれがいいですか？｣

和｢ん～じゃーこれで。｣

分かりましたって差し出すと入ってたダンボールごと取られて。

和｢Aちゃん全然休んでないでしょ。｣

｢え？大丈夫ですよ私は！｣

はいダメーって私にカフェオレを差し出して、他のスタッフさんの所に行っちゃった二宮先輩。

ちゃっかり、私の好きなものだし。

カフェオレと資料を手に持って端っこの椅子で休憩する。

ボケーっと会場を見てると自然と二宮先輩に目がいく。

4年前一緒に仕事したいって夢叶っちゃったもんね。

あとは明日成功させるだけだもん。

パッと目が合った二宮先輩にニコォって微笑まれて。

思わず目を逸らした。

な、なんかずっと見てたみたいじゃん。

……見てたんだもん、そりゃ目合うよね

気を取り直して、カフェオレをバックの中にしまって私も仕事を手伝い始めた。