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甘く溶けた恋。8 ページ9

you side.









正直、玄樹のことがよくわからない









昨日の夜みたいに急に真剣になったり、

今日の学校みたいに弱気な面がなくなったり









結局、夜ご飯の時も私は玄樹と喋らなかった

そして準備を終わらして部屋に向かう









玄「 ねえ 」









そこには、昼見た時と同じく

弱気な面のなくなった玄樹が立っていた









玄「 俺のこと避けてるの? 」









いつもみたいな柔らかい笑顔とは違って、

どこか妖しい笑ってるような、いないような表情









「 別に避けてないよ 」

玄「 でも、これから避けるんでしょ? 」

「 何でそう思うの? 」

玄「 勝利に言われてたじゃん
俺とあんまり仲良くしないでって 」









やっぱりあの時私たちのこと見てたんだ









「 だからって、避けたりはしないよ
玄樹は大切な家族なんだから 」

玄「 俺は家族なんて思ってないけど 」









えっ、それってどういうこと?









玄「 ねえ、そんなこといいから早く寝ようよ 」

「 わかった 」









この時、直感的に

本当に玄樹に深入りしない方がいいと思った









灯りを消し、ふたりでベッドに入る

昨日と違うのは手を繋がれてること









玄樹は一体何を考えてるんだろう

そもそも何も考えてなかったりして









考えるだけ時間の無駄って言うのは

まさにこのことを指すのかもしれない









そう思った私は目を閉じて寝ることにした









けど、寝れなかった









理由は、何となく感じる視線

きっと目を開けない方がいい









けど、そんなのは無理で









玄「 … 気づいてるんでしょ? 」









そう言われて私は目を開けた









窓から指す光に照らされる玄樹は、

いつもと違って色っぽく見えた









「 何でそんなに悲しそうな顔をしてるの? 」









玄樹の表情は時々切なくなる

なのに、そうかと思うとまた違う玄樹が現れる









「 本当の玄樹はどれ? 」









私が言うと少し口角が上がって、









玄「 … 内緒 」









そう囁いた玄樹のことを、もっと知りたいと思った

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- この小説大好きです。これからも更新頑張ってください。 (2017年2月22日 16時) (レス) id: bb46e3e750 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)晴美(プロフ) - この作品が占ツクの中で一番好きです!!とてもストーリーを書くのが上手ですね!!毎回見てうるっとしてキュンってします!!ホントに大好きな作品です!!これからも頑張って下さい!!更新楽しみにまってます!! (2016年9月14日 2時) (レス) id: dec631871d (このIDを非表示/違反報告)
サクラ色の季節 - 更新待ってます!頑張ってください(⌒▽⌒) (2016年7月29日 12時) (レス) id: 7050d29526 (このIDを非表示/違反報告)
美愛凛 - 更新楽しみにしてます☆彡応援してます (2016年7月18日 12時) (レス) id: c3ec3f50ad (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごく面白かったです!更新楽しみにしてます(*^^*) (2016年7月13日 23時) (レス) id: bff240ff99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さっくー。 x他2人 | 作成日時:2016年6月12日 11時

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