恋って言ったら愛に行くから好きって言って！ (ページ13)

今日:2 hit、昨日:12 hit、合計:9,451 hit

出待ちページ13

私は見ていないけど東ブクロさんに手が取れるまで振って歩き出してスタッフに誘導されて

外に繋がる道へと案内された

ス「この先へ進むと出口になります、外にもスタッフがいますので駅までの道で分からないことが

ありましたら遠慮なくおっしゃってください、本日は誠にありごとうございました」

すると残っていた皆は一斉に外へと歩きだして駅へと向かったから私も歩き出そうとしたら

綾に服をつかまれて

「な、な、なにするのよ」

綾「しっ！いいから私についてきて」

皆が進んでいる方向とは別の方向へと歩き出した

綾の後ろをただ何の情報もないまま進んでいるから少し怖くなってきた

「ねぇ～どこまで行くの？」

綾「Aブクロさんと全く話せてなかったじゃない」

「まぁ、そうだけど......しょうがないよ時間が決まってるんだもの」

綾「そんなんで諦めてたら大事なもんもどっか行くよ！！」

「じゃあ綾だったらどうするの？」

綾「そんなもん、やることは一つ、出待ちだよ！！」

「今こんな時期だからダメなんじゃないの？」

綾「そんなの関係ないよ！怒られたら帰ればいいんだから」

「怒られるようなことしたらダメだってば」

綾「じゃあ！東ブクロさんにもう二度と話せなくてもいいの？」

「そ、それは、でも！お笑いの公演とか行けばお話しすることが出来るかもしれないじゃない！！」

綾は歩いていた足を止めて私の方を向いて

綾「Aはあんまりわかってないから言うけどあんな風に話すことなんてめったにない

というかまずないんだよ、コロナ化というのもあるけどブクロさんは色々あってネットをしてないし

さらば青春の光って言うお笑い芸人なんだけど物凄く人気でもうチケットを取ることが出来ない

くらいだからもう今日しかないのよ、だから行くの？行かないの？」

「じゃあ、行く」

綾「もう少しだから」

そう言って綾はまた歩き出してしばらくすると沢山の車がある駐車場に着いた

あたりは街頭も一本もなくまさに暗闇という言葉がぴったりで私は暗い所が苦手だから綾の腕に

自分の腕を絡ませて距離を近づけて歩いていると

綾「もう！A近いんだけど歩きにくい」

「だって怖いところ苦手なんだもの」

なんて話ながら私たちの後ろから誰かの足音が聞こえて

「えっ、なんか聞こえない？」

綾「やめてよそんなん言わないで」

それでも足音はどんどん近づいてきて私の肩を叩かれた瞬間

「きゃーー！」

綾「いやぁ！」

私たちは走った