LOVE.2 《安室透》 ページ3
夢主→23歳(一般人)
安室さんとは→ポアロの店員と客
* * *
「いらっしゃいませ」
久しぶりに喫茶店、ポアロに入ると彼は笑顔で接客業の定型文を口にした。その姿をみると気分が高揚した。彼が好きとかそんなんじゃなく、ただ、“あの”サンドイッチが食べられると思うと嬉しいのだ。
ここに来るのはまだ2回目で、今日の目的は彼のサンドイッチだった。前回一緒に頂いたコーヒーも美味しかったため、彼がいなかったならそれだけ飲んで帰ろうと思っていたのだけれど、シフトさん、ありがたや。
前に来たのは3ヶ月ほど前だろうか。仕事の都合でこの近くに来て、さて一息つくかと思ったところに見つけたこの喫茶店。ポアロというあの名探偵の名前と同名なことに惹かれて入店し、その時に彼――安室さんのサンドイッチを知ったのだ。安室さんとも仕事の邪魔にならないように気を付けながら少し話した。
会計の頃にはすっかり気に入ったポアロだが、自宅も職場からも離れているため中々行けなかったのだ。そんな時に上司からまた米花町に出てくれとの命令が下り、今に至る。仕事さん、ありがたや。
「ハムサンドとコーヒー、一つずつ。あ、コーヒーはミルクで」
「かしこまりました」
女の店員さんが来たので、彼女に注文の品を言い、私は早く来いと願いながら待つ。今日はいつもより客が多いのか、慌ただしい店内。いつもこんな感じなのかもしれないが。それでも対応が遅れているようでそれがまた胸を高鳴らせた。私は随分とハムサンドに惚れているようで、ああ、デートの待ち合わせってこんな感じなのかなとも思う。
「お待たせしました」
声とともに、ハムサンドとコーヒーと、それを持った安室さんが来た。その瞬間私の脳内ではパンパカパーンとファンファーレが鳴り響き、紙吹雪が舞う。これで3ヶ月だ。忙しくて半年程来れなかった場合はどんなお祭り騒ぎだ。
カタンと皿と机が当たる音がして、ハムサンドが目の前に置かれる。美味しそう!実際美味しいけど!美味しそう!
「お久しぶりですね、Aさん」
「……え?あっ!あはは、お久しぶりです!」
「ごゆっくり」
急にかけられた言葉に、急に呼ばれた名前に、ただただ唖然とする。覚えていてくれたのか、しかも名前まで。嬉しいような恥ずかしいような、そんな気持ちでハムサンドを頬張った。
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結依奈 - 続けてのコメントですみません(>_<) 説明が長過ぎて内容が入って来ません...。 もう少し説明を簡潔にして学園祭の内容を 書けば良かったのではないんでしょうか? (2019年1月18日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
結依奈 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにいきなりすみません...。 物語読んで思ったのですが...。 説明の文章が長過ぎませんか? 確かに題名にある通り恋をしたキッカケを 書きたいのでしょうが...。 (2019年1月18日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜芽 | 作成日時:2016年8月15日 23時