49◇久しぶりのピッタリ◇ ページ4
真ん中バースデーの午前中
お土産を渡すから！って言われて
なっちゃんと遊ぶことになった
「A誕生日おめでとう！これ、お土産とプレゼント！って…どうした？元気ないね…」
「なっちゃ〜ん…実はね誕生日会、潤に来れないって言われてさ」
「毎年やってたやつね、バスケ部頑張ってるもんね」
「うん、それでね、分かってるんだけど…潤に八つ当たりしちゃって」
「明日、ちゃんと謝りなよ！松本君はきっと分かってくれてるだろうし」
「そうだね…メールしてみる」
「メールじゃなくて、電話しなよ！」
電話…
毎日会ってたから今さら電話なんて…
「声、聞きたいな！って言えばいいのよ！そろそろ素直にならないと、ホントに松本君、誰かのモノになっちゃうよ？」
なっちゃんが言うとおり素直にならなきゃ…
「今日、ちゃんとおめでとうって言って謝る！でも合宿中だから、電話は厳しいかもな…」
「そうかもね…雅紀君も電話はムリって言ってたし」
家に帰ったら、すでに準備は済んでいて
潤ママがケーキを持ってきた
「Aちゃん！誕生日おめでとう！これからも潤のことよろしくね！」
「潤ママ！ありがと！あっ…ねぇ潤って彼女できたりしたのかな…？」
「えっ！？Aちゃんじゃなくて？」
「私、付き合ってないよ(笑)」
「潤はAちゃん以外の子には興味ないと思うけど、何かあったの？」
「ううん、この間、クラスの子の家に行ってるの見かけて…」
「バイトでお友達の家に行くって言ってたけど…それかしら？男の子って聞いてたけど…」
私のお母さんに呼ばれて
話の途中だったのに潤ママは
そっちに行ってしまった
潤…バイトしてたの？
でも家でするバイトってなに？
だから、あんな高価なもの買えたのか…
結構、知らないことあるじゃん…
よし、素直になるか…
今年はピッタリにメッセージ送ろう
ちゃんと謝って、話をしよう
一通り料理を楽しんで
「お兄、私部屋に戻るね」
「おう、明日は潤の誕生日だもんな〜」
何も言ってないのに
お兄には全部見透かされてる…
部屋に戻って
なんて送ろうか悩んでいたら
あっという間に日付が変わる３分前
A誕生日おめでとう!今年は…色々残念だけど、バスケがんばってね*^^*
すねちゃって、ごめん
短いけど
私の素直を精一杯込めたメール…
何度も読み返してから
なんとか時間ピッタリに送ることができた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 349人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：二葉(ふたば) | 作成日時：2019年5月31日 12時
