新しい恋の探し方 (ページ4)

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私は、北山さんに全てを話した。

初めてなのに、男性に怖いっていう感情を抱いていたはずなのに。

黙って聞いてくれる姿に何か期待をしてしまう自分がいた。

北山「なるほどな、D Vってことか。」

状況の飲み込みが早い北山さんは、そういうことならと立ち上がり、

北山「うちに住め」

「えっ？」

北山「お前を養うくらいの金と部屋はある。」

真剣な目で見つめる北山さんに目を逸らしたくなる。

北山「住むだろ？

その感じだと身よりも無さそうだし。」

北山さんの言う通りだった。

両親は、高校生の時に他界。

親戚は、両親のことをよく思っていない人が多く、私の事を預かろうともしなかった。

しかし、私にはひとつ疑問が

「でも身よりがないなんて言ってないのにどうして。」

そう、私は北山さんに、彼氏にD Vを受けていることは言っても身寄りが居ないとは言っていない。

北山「身寄りがあるなら、こんなボロボロになる前に連絡するし、

意識失う前に、遠くに行かなきゃ。って言ってたしな。

もしかしてと思ったら、そのもしかしてってわけ。」

探偵かと思うほどの名推理に、つい唸ってしまうほどだった。

北山「それに。」

「それに？」

北山「俺がお前を守ってやる。」

真っ直ぐな目で見つめる北山さんに、私はこの人だったら。と考え。

「北山さんのこと信じてもいいんですか。」

「あぁ。」

少し微笑んだ北山さんは、少しかっこよく見えた。