恋は思案の外。3

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彼女の思考回路は
一体どうなっているんだろうか。




いや、
やっぱり知りたくないし興味もない。






「山下さんのおかげなわけないでしょう。

城之内さん、何か勘違いしてるみたいだけど
私と山下さんは何でもな……」


城『私、見たんです。』







さっきよりは抑揚のついた声で
話を遮られる。







はて、

彼女は一体何を見たのか。





声に出さずに
疑問の浮かんだ私の表情を見た彼女の


眉間にうっすらと浮かんだ、シワ。






城『佐藤さん、スーパーに居ましたよね？
私もたまたま通りかかって、見かけたんです。

そうしたら山下さんが現れて……


二人が肩を並べて歩いてるの、見たんです。』









あちゃー。


それはそれはまずいところを
見られてしまったもんだな……



しかも、
見られたら一番厄介な相手に。







…………本当にたまたま通りかかったのかな？


…………あえて、じゃない、よね？






それってストーカー……


って口に出そうになるのを
グッと堪えて





「肩は並べてないから。

だいぶ、距離空いてたから。」


城『そういう問題じゃありません。』


「はい、すみません。」







咄嗟に出た言葉も
彼女にとっては火に油。








城『……って、、、ったのに……』




いつの間にか
彼女から笑顔は消え、


俯いた城之内さんから
くぐもった声が聞こえる。





えっ？と声に出した私を


バッと上げた鋭い目で睨み付けられ







城『山下さんに近づかないでって、、

言ったのにっ！！』








だいぶ下の後輩に
怒鳴り付けられる


私って、何なの……






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