小さな光。 ページ4
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スニョンside
寝室に入ってすぐに布団を被った。
世界一なんて軽く言った自分が恥ずかしいくらいに、今日のレッスンは全く歯が立たなかった。
ダンスの基礎も知らない俺に先生は終始呆れた様子だったし
最後には「出直してきなさい」なんて厳しい言葉も言われてしまった。
HS「みんなに申し訳ないなぁ、」
JN「どうして？」
HS「…ジュン、いたの？」
JN「うん。スニョンのこと一人にしたくないから」
真っ暗な視界に小さな光が差し込んでくる。
その布団の隙間からは優しいジュンの顔があった。
HS「俺、全然だめだった」
JN「だめなんかじゃないよ。スニョン頑張ったじゃん」
HS「ジュンは見ていないからそう言えるんだよ。本当に何も出来なかったんだ。…先生のことも怒らせちゃった、」
JN「ううん、見てなくてもわかる。スニョンは頑張り屋さんだもんね！」
おりゃ〜〜！と俺の髪をぐちゃぐちゃに掻き乱すジュンに少し心が軽くなった。
HS「俺、みんなに世界一のダンサーになるって約束したのに…ごめんね」
情けなく謝ると、ジュンは「そんなことないよ」と言って背中を摩ってくれた。
そんなジュンは「僕からしたらスニョンはもう既に世界一なんだけどなぁ〜」と真剣に言っていて思わず笑ってしまった。
HS「ジュン、ありがと」
JN「うん！」
HS「…これからも、ちょっとだけ弱音吐いちゃうかも」
JN「いいよ！無理しないって僕たちジフンと約束したもんね！」
えへへ、と笑ったジュンはたくさんの大切なことを思い出させてくれる。
そうか。俺も無理しないって約束したんだ。
明日の朝、ジフンの携帯を借りて先生にもう一度ダンスを学びたいって伝えよう。
俺は絶対にみんなとの約束を守るんだ。
そして、いつかジフンにも恩返しできたらいいな。
そんな風に思っていた。
……………あの時まで。
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作者名：しょーやま。 | 作成日時：2022年2月23日 14時
