＊ ページ8
Y_side
風呂から上がって少し乱暴に髪を拭いたあと、俺はラフな格好でリビングに出た。
リビングには慶ちゃんとまっすーの姿があった。
貴「っ…」
俺の存在に気がついたまっすーは、びくっと小さく肩を震わせ、
慶ちゃんに隠れるように身を潜めていた。
祐「まっすー、そろそろ寝よっか」
見逃さなかった、まっすーの赤らんだ目と濡れたまつ毛に俺はすべてを悟った。
俯いて返事をしないまっすーの右腕を優しくとると、
貴「…ありがとう」
力無く呟くまっすー。
慶ちゃんは依然として心配そうな表情でまっすーを見守っていたが、
慶ちゃんの何も言わない気遣いがとても有難かった。
貴「お風呂、朝入る」
潔癖症のまっすーがお風呂を入らぬままベットに眠るのは久しぶりだった。
今夜は長くなりそうだ。
.
貴「…もう、大丈夫」
祐「じゃあ、おやすみ」
まっすーが眠くなるまで、見守る。
これは俺の毎日の日課だった。
こんな日々が始まったのはあの日から。
いつかきちんと慶ちゃんにも説明しなくてはいけない。
でもこれは、ちゃんとまっすーの心の整理がついてから。
このことは、きちんとまっすーの口から言ってもらいたいから。
.
ガチャン…
まっすーの部屋をあとにして、俺は自分の部屋に向かった。
祐「んー、眠いな」
明日は仕事が休みだ。
同時にまっすーも休み。
シゲは学校がある。休日でもバイトをしているから、まる1日休みってことはほとんどない。
祐「……」
ベットに潜り込み、天井を見上げた。
不意に、アイツのことを思い出した。
.
『ゆうくん！遊ぼ！』
無邪気で可愛くって、すごく明るい子だった。
俺の腕をめいいっぱいに引っ張って「遊ぼ！」って必死だった。
.
そんなことはもう、10年以上も昔の話。
.
祐「元気でやってる？」
届くはずもない声が、部屋に響く。
祐「俺は今でも……」
.
こみ上げてくる何かが、俺の言葉を塞いだ。
だめだ、言っちゃだめ、って。
祐「ふぅ…」
大きく深呼吸をして、無理やり目を瞑る。
もう二度と、思い出しませんように。
もう二度と_________。
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さたけ(プロフ) - そう言っていただいてとても嬉しいです！応援してます！！ (2018年2月12日 18時) (
レス) id: 60acb141fb (このIDを非表示/違反報告)
しょーやま。(プロフ) - さたけさん» ありがとうございます!!いえいえ、むしろドンドンコメントお待ちしております（笑）今日でようやく忙しい日々が終わりまして、これからは更新速度もアップしそうです。応援ありがとうございます、これからも宜しくお願いします！！ (2018年2月12日 17時) (レス) id: 3123dec0a8 (このIDを非表示/違反報告)
さたけ(プロフ) - 更新嬉しいです！本当に楽しませていただいてます！気持ちが抑えられず、何回もコメントしてしまいすいません笑笑これからも頑張ってください！！ (2018年2月4日 20時) (レス) id: 60acb141fb (このIDを非表示/違反報告)
しょーやま。(プロフ) - さたけ(¨)さん» しばらく更新出来ず、すみません。さたけさんのコメント、とても励みになりました。本当にありがとうございました(；；)これから更新出来るように頑張ります!! (2017年12月27日 22時) (レス) id: 3123dec0a8 (このIDを非表示/違反報告)
さたけ(¨)(プロフ) - 続きがとても気になります！！素敵です。とても楽しみにしてます。がんばってください！！ (2017年12月9日 11時) (レス) id: 60acb141fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょーやま。 | 作成日時：2017年11月11日 21時
