【REBORN】もしも。2【獄寺隼人成り代わり】 (ページ18)

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六十三話ページ18

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「いやー、獄寺さん。根津のやつが学歴詐称なんて、驚いたな」

『そうだね。まさか五流大卒だとは…』

「あはは、だよなぁ。…にしても＿＿＿＿＿＿」

『……？何か言った？』

「あ、いや、なんでもないよ！」

『…？そう』

あのあと。

校長室に呼び出された根津は、学歴詐称を暴かれ、サイレンを消してやって来ていた警察に捕まったらしい。

どうやら雲雀恭弥が前々から調べて話をつけていたようで、トントン拍子に話が進んだそうだ。

警察に挟まれ項垂れて歩く姿には、生徒に威張っていた様子が微塵も感じられなかった。

…頬が酷く腫れていた気がするが、アレは雲雀恭弥がやったものなのだろうか。

根津は警察に連れていかれたが、代行の教師が続きをつとめ、そのまま授業が進み、現在、帰路についている。

まあそんなかんじで、根津の学歴詐称騒動は幕を閉じたのだった。

「どうやってバレたんだろうなぁ」

『噂では、雲雀という人が暴いたそうだね。根津の中学時代のテストが見つかったらしい』

綱吉君の疑問に僕が答えると、綱吉君は「え……!?」と目を見開いた。

「獄寺さん、雲雀さんの事知ってるの!?」

『雲雀って人なら、今日遅刻してきたときに会ったよ。トンファーを持ってる彼だろう？』

そう答えると、納得したように息をついた。

「あ、そっか。遅刻者チェックかぁ。……って、よく無事でいられたね!?」

『あー……確かに彼の殺気は殺し屋のそれだね。僕も警戒したけど、案外あっさり通してもらえて驚いた』

「ひぃ……やっぱ怖いんだ、雲雀さんって…！」

顔を青くして呟く綱吉君に僕は笑って言った。

『雲雀と関わることがあるとしても、危険があれば僕がちゃんと守るからさ』

「男が女に守られるって、それもなんかなぁ…」

情けねぇ……と頭を抱える綱吉君を見ていると、自然と笑みが溢れた。

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