三十七話 ページ38
『そ、それは･･･』
思わず言い淀んで、うつ向いてしまう。
未来のこと･･･原作の話。今から約5年後に起きることの話。
何故そんな先のことがかかれているのか？
一昨日は『全部ノートを見てなかったから追求されなかった』のではなく、『見ていたがまとめる時間が必要だった』のと、『幹部連中などが混乱しないため』だったのだろう。
全部を見ていなかったという期待なんてしていなかったが、様子見も兼ね一週間は何もきかれないだろうと考えていたのが甘いかった。
これでは言い逃れなど出来やしない。
無言でノートをつきつけられ、言わざるをえない状況になっていく。
はぁ、と溜め息をつく。
『わかった。話すよ。･･････ただし、誰にも話さないで』
両手を上げ、降参する。諦めた。
僕が言うと、スクアーロは「それは保証出来ねえなぁ」とニヤリと笑った。
その様子に苦笑しつつ、向かい側のソファに座るよう促す。
ドスンと座ったスクアーロは、僕との間にある机にノートを置き、僕を見つめた。
どうせ隠せるとは思っていなかったから、スクアーロの目をみながら話し出した。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『･･････と、いうわけ』
全て話した。
事故で死んだこと。天使に出会って前世のマンガの世界のキャラに生まれ変わったこと。これから起こることの大まかな流れ。ザンザスとの出会いのことも。
全て話した。
「･･････」
予想通りというか、スクアーロは驚きを隠せないといった顔をしている。それはもう、大袈裟に感じるほどだ。
いくらなんでも驚きすぎじゃないか。
まあそのままの顔では間抜けだったから声をかけ、意識を戻す。
我にかえったスクアーロは、直ぐに聞いてきた。
「つーことは、やっぱりザンザスは戻ってくるんだな!?」
まずはそれか。
勢いに圧される形で答える。
『ああ、帰ってくるよ。約6年後に』
方法は忘れたけど。
スクアーロはソファに体を沈める。嬉しさが込み上げてくるんだろう。堪えるのに必死なようだ。
力になれなかった不甲斐なさもあり、心の中がぐちゃぐちゃになっている筈。
そんなスクアーロの様子を察し、僕は彼が顔をあげ話を戻すまで黙っていた。
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ART - リツさん» ありがとうございます！！･･･誰落ちになるんでしょうね･･･？作者にも分かりかねます(笑)選択肢増えるように頑張ります･･･!! (2015年4月3日 19時) (
レス) id: 1d5e9ac749 (このIDを非表示/違反報告)
リツ - 物凄く面白かったです。更新頑張ってください！将来的にベルとくっつくのか他の人とくっつくのか楽しみです。 (2015年4月2日 15時) (レス) id: 8c87cebd05 (このIDを非表示/違反報告)
ART - なっちゃんさん» マンガ入ってしばらくしたらアンケートとろうと思っています。その時は是非投票してください！読んでくださってありがとうございます！！ (2015年3月22日 19時) (レス) id: 1d5e9ac749 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - これって落ちあるんですかね？あるんでしたら希望してもいいでしょうか？ (2015年3月15日 20時) (レス) id: c0e3f0e80b (このIDを非表示/違反報告)
ART - 黒兎@minamiさん» 直しました。ご指摘ありがとうございました！！ (2015年3月15日 17時) (レス) id: 1d5e9ac749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ART | 作成日時：2014年12月30日 11時
