悲劇のジュリエット症候群

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「ッハ！！！！ここは何処！！私は……A！」

「起きた〜？」

「はん！？起きた！？いや！背中痛すぎ！！」

「ごめんごめん酔いが冷めるかと思ってベンチに寝かせた」

「えなんで幸輝くん」


幸輝くんは馬鹿にしたように笑った。けどここは明らかにこの前の公園。あれ、私飲み会どうしたんだっけ。


「帰りたいって言ったの誰だよー」

「え！？まさか迎えに来てくれたの……？」

「そうそう。行ったら喧嘩してるし吃驚しちゃった」

「…え、なにそれ」


幸輝くんを問い詰めるとなんと私と遊佐舞香が喧嘩していたとかなんとか。それはかなりやばい。いやかなり。そして！？その時謙信は何をしていた！？！？


「取り敢えず俺が何者かで審議になっているでしょうね」

「やばいくね……？」

「やばいね」

「あ、でも有難う来てくれて」

「えーー、たまには素直じゃん」


なんて頭をぽんぽんされる。
なんだこれ。


「心臓が痛い……」

「え！？何何大丈夫！？水いる！？てか早く家帰ろっか寒いよねごめんね」


急にあたふたしだす幸輝くんを見て親かよなんて笑いながらそれでも有難いと思った。私達ほんとは知らないもの同士なのにここまでしてくれる人って居るんだなぁと。

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