悲劇のジュリエット症候群

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「良かったです〜！！Aさんが来れて！」

「ほんとだねー！皆揃ってよかったよかった」

「え、あ……ハイ……」


最悪だ。帰りたい。






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あれから全休だった私はサークルがどうなってるかも知らないで週末を迎えた。



軽快な通知音と共にディスプレイに表示されたのは謙信の名前。



謙ちゃん週末いつもの居酒屋さん行くってーー!

A了解ー



まじか……結局やるのか……と思いながら流石に仮病も使えないし今回ばかりは。と腹を括った。


だかしかしたかし……。





いつもの居酒屋さんというのは合コンで行くようなお座敷のとこで、私の右隣は何故か山ちゃん。そして左隣は壁。目の前には謙ちゃんにその横は何故か何故か遊佐舞香という最悪最低な席。

山ちゃん一生恨むぞとか訳の分からないことを思いながら適当にビールを頼む。
こういう時可愛い遊佐舞香ならカクテルなんて頼んじゃうんだ……

「私お酒呑めないのでジュースで！」

……更に上を言ったなこのクソ女！！！！！！




隣に座っていた山ちゃんが立って大きな声で号令をかける。


「では〜〜！舞香ちゃんの歓迎を祝って〜！カンパーイ！！！！」


硝子の当たる音が響き渡る。歓迎を祝ってってなんだよ……なんて思いながらちびちびお酒を飲んでいた。

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