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六、 ページ6
「一期は本当に頑張り屋だなあ。偉いぞ」
「あの、孫扱いをしないでいただけますか」
「いやいや、まともに孫扱いされてくれるのが光坊ときみくらいなんだ。伽羅坊は嫌がるし」
「しかし……」
「それにきみも色々疲れているだろう?長い付き合いだ、俺に対してくらい甘えてくれたって構わないぜ?」
「……はい」
縁側で、しばらくぶりに鶴丸殿と二人きりになった。
ここ最近忙しくて、あまり話す機会もなかったのだが……
どら焼きやら煎餅やら次々と差し出され、食べている内に鶴丸殿へと色々なことを聞いてしまっていた。
「私は、どうやったら主殿に好いてもらえるんでしょうか」
「……難しいと思う。主は前の一期をいい感じに引きずってる。その前の一期に変わるようなことでもしない限りは、ずっと避け続けるだろうな」
「……女心とは難しいものです」
「なんか、前の一期と主は恋仲だったって噂もあるくらいだしなあ」
「!?……そ、それは初めて聞きました」
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作者名:ひな丸 | 作成日時:2016年6月6日 22時