文月の出会い【刀剣乱舞】 (ページ12)

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拾弐、ページ12

トラブルが特に起きることもなく、前田くん平野くんコンビと寝た。部屋はあるそうだが片付けていないので少し待ってほしいとのこと。
トラブルらしいものは確かになかったが、強いて言えば乱ちゃんは男だったってことだ。
ナチュラルにお風呂一緒に入ってこようとしてたし。
そんなこんなで、私たちは朝を迎えて、美味しい朝ごはんに舌鼓を打っていると、薬研くんが話しかけてきた。

「大将、ちょっとこの後来てほしいとこがあるんだが……いいか？」
「構わないよ。一期さんは今日どうするの？」
「仕事場……と言えるのでしょうか。そこに行きます。薬研が貴女に行かせたいのもそこです」
「？おっけー」

朝ごはんを食べ終え、薬研くん、一期さんと一緒にその仕事場(仮)に向かう。

「その、どういうところなの？」
「私よりずっと年上の刀たちがいるんです。小さな図書館を経営してるんですが……」
「まじ？年上かあ……どれくらい？」
「平安生まれですよ、彼らは」
「……おじいちゃんなの？」
「ぶっちゃけ爺だな。動きはキレてるんだがたまにふたりとも抜けてる……」
「そ、そうなんだ……」