立花彩の、歌い手Ｌｉｆｅ！

７曲目 ページ8

彩ｓｉｄｅ

ピピピピピ・・・ピピピピｐ


鳴り響くアラームを止める。


『ついにこの日が来てしまった・・・！』


まふまふさんからのDMを受け取ったあと。


詐欺じゃないよね、本物！？というのを２，３時間繰り返し、やっと返信をした。


それから、予定合わせのやりとりを１週間程し、


ついに今日、まふまふさんと直接対面する日になった。


待ち合わせは、〇〇駅で午後１時。


ここからは３０分かかるから、もうそろ出なきゃいけない。


『どこもおかしくないよね？？？』


黒のキャップに、黒のチョーカー、黒のマスク。


白いブラウスに、ブラウンのサロペットスカート。


小さめの黒のリュックを背負う。


悩んでてもしょうがない、と勢いよく家を出た。


あー、どうしよう！緊張が止まらない！！


電車に揺られること、３０分。


待ち合わせの１５分前に、駅に到着した。


『人、、、多い。』


こんなんで、会えるのかな。


いやだってさ、まふまふさんはすごいオーラ放ってるだろうから見つけやすいだろうけど、


私、凡人だよ？？？


すると、ひとりの男性が話しかけてきた。


「ね、きみ可愛いね！僕、✕✕事務所のものなんだけど、よかったらモデルなってみない？？」←


『いえ、結構です。』←


ばっさり断り、しょぼんと帰っていく男性の背中を見つめる。


えっと、どこまで話してたっけ？


ああ、そうそう、私、可愛くも目立つわけでもない、ただの凡人だよ？？？←


さっきの人は多分、薬でもやってたんじゃないかな。←


・・・これ以上は、自分で言ってても悲しくなってくるからやめておこ。←


私はスマホに視線を落とした。


『１時５分前・・・。』


そろそろ、来てるかと、周りを見渡す。


すると、きょろきょろしている、高身長の白い髪の男性を発見。


その後ろには、眠そうな人と、その白髪の人よりキョロキョロしてる人、背のちっちゃい女の人が。


あ、もしかして、まふまふさんかな・・・？


１人だと思ってたんだけど、連れの人がいるみたい。


私は深呼吸をして、彼らに話しかけに行った。


『あ、あのっ・・・！もしかして、まふまふさんですかっ！？』


・・・声、裏返っちゃった・・・。


もうやだ、死にたい。←

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