5.連絡はつつがなく ページ5
場所は変わって我々国−−。
幹部で朝食を取り終えたあとの食堂で、眼鏡に赤マフラーの男−我々国書記長、トントン−が橙の和服を着た天の顔布をつけた男−我々国情報管理局局長、ロボロ−に声をかける。
tn「そういえばロボロ、あれからゾムから連絡はあったんか？」
rb「いやそれがなぁ、全く音沙汰ないねん。」
本来は毎日欠かさず取っている定期連絡。
それが昨日から途切れており、こちらから連絡しても繋がらないのだ。
ut「どうせまた遊んどるんちゃう？前もあったやん。」
くたびれたスーツの男−我々国遠距離部隊隊長、鬱−は言う。
彼の言うとおり、ゾムは以前にも何度か定期連絡をすっぽかしたことがあった。遊んでいるときに邪魔だった、などと言って。あるいは、もう少し深刻ではあるが潜入の都合上連絡できなかった日もあった。
rb「大先生の言うとおり遊んどるかはおいといて、1日2日連絡がこぉへんことはたまにあるしなぁ。とりあえず気にはしとくけど、まだ焦らんでもいいんとちゃうか。」
そう話をまとめて、ロボロは自分の仕事場である情報管理室へと向かった。
それは昼を過ぎて少しした頃だった。
通信機器が音を発したのである。
rb「っ、こちらロボロ！ゾムか？」
『こちらゾム。連絡遅なってすまんな。』
rb「お前なぁ！連絡は毎日しろっていつも言うとるやろ！で？今回は何があったんや？」
『それがな−−。』
ゾムは今までのことを説明した。
rb「なるほどね、それはまた大変やったな。情報のズレについては調べとくしa国は注意しとくわ。怪我の具合はどないや？」
『今医者呼んでもらっとるから分からへんけど、感覚的には1週間は動けなさそうやな。』
rb「はぇ〜、分かった。皆には報告しとくわ。誰か迎えに行かすか？」
『今場所も分からへんねんな、このあと助けてくれた女と話す予定やし、また連絡するわ。』
rb「了解。まぁとりあえず無事でよかったわ。ほなまた連絡してや。」
そう言って切ろうとするが、向こうからあっと声が聞こえる。
『そういえばさロボロ、この通信機器に女が興味持っとんやけど、これ見せたってもええ？』
ロボロはしばし考える。普段であればそんなことはしてほしくないし、ゾムもそれは分かっているはずだ。分かっている上で訊いているのであれば、彼女はゾムの信頼を得たということか。
rb「ゾムがええと思うんやったらええよ。」
そう言って今度こそ、連絡を切った。
さて、皆に報告するか。
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ツネキ - お話のつなぎ方、お上手ですね…。いいな…。私の場合、文章を書こうとしても話がコロコロと変わってしまって…。それプラス話の繋ぎ方がどうにも下手くそで、へんな文章が出来上がってしまうんですよね…。尊敬です…！！ (2020年3月11日 5時) (
レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
こは(プロフ) - 雪兎さん» 雪兎様、応援とご心配ありがとうございます。全然無理はしていないので大丈夫ですよ！拙い作品ではございますが、これからも楽しんでもらえると幸いです*^^* (2019年12月5日 23時) (レス) id: ce808de654 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - いつもいつもお疲れ様です。これからも頑張って下さいね！応援してます！あっ、無理は禁物ですからね！お体に気をつけて下さいね？ (2019年12月5日 20時) (レス) id: 2fbdad1c3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こは | 作成日時：2019年11月23日 20時
