26.眠る彼女はもう仲間 ページ28
シャオロンは焦っていた。
その報せを聞いた時、身体中から血の気が引くのを感じた。a国との戦争に勝利したことなんてどうでもよくなった。
なんで、どうして。
後に彼の部下が言うには、その時のシャオロンは白いを通り越して青く幽霊のようだったらしい。
部下もおいて一目散に走る。
目指すは我々の城、医務室だ。
sha「Aっ！！」
ノックもせずに医務室に入る。
そこには包帯を巻かれ点滴を打たれて寝ているAがいた。
sn「シャオロンここ医務室だから静かにねー。それとも掘られたい？」
まぁ心配なのは分かるけど、としんぺい神は続ける。
sha「ぺ神っ、Aはっ……！？」
sn「すぐには死なないから落ち着いて。」
話をまとめるとこうだ。
Aは戦場を駆け、あちこちで敵を殲滅していった。もうそれはそれは大活躍だったらしい。
だが、敵兵の1人に懐に入られ、彼女は避けることもかなわず腹を斬られたという。首とか心臓じゃないだけマシだが、出血は多いし傷もそこそこ深い。女の子だから痕は残さないように施術したけど、あと少し深かったら痕も残っただろうね、としんぺい神は言っていた。
その後、彼女が目を覚ましたのは実に3日後のことだった。
この3日間、城内は戦争に勝ったというのに重い空気をまとっていた。
シャオロンはカビでも生えたかのようにどよどよしてほとんど医務室にいるし、ゾムは悪戯も食害もせず。コネシマも普段の騒がしさはなりを潜め、鬱は機械のように黙々と仕事をこなしていた。他のみんなも後悔だったり心配だったり、様々な感情を持て余していた。
だから、Aの目が覚めたと聞いたら、全員仕事も訓練もほっぽって医務室に集合した。
「えーっと……ご心配とご迷惑をかけたみたいで……その、すみませんでした。」
そこからはもう騒がしかった。俺らのことより自分の心配しろだの、守れなくてごめんだの、体調は大丈夫なのかだの、大活躍だっただの。
最終的に全員まとめてしんぺい神に追い出された。
「ふふっ。」
sn「Aちゃん、どうかした？」
「いや、こんな怪しい新入りに皆さんいい人だなって思って。」
sn「……戦争で大活躍やったって聞いてるよ。もちろんそれがなくても大丈夫だっただろうけど、Aちゃんががんばってくれたから、俺らも認めたんやで。」
しんぺい神がそう返すと、Aは布団をあげて隠れてしまった。布団をあげた手は赤かった。
「どこかに属するってこんな感じなんですね……。」
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ツネキ - お話のつなぎ方、お上手ですね…。いいな…。私の場合、文章を書こうとしても話がコロコロと変わってしまって…。それプラス話の繋ぎ方がどうにも下手くそで、へんな文章が出来上がってしまうんですよね…。尊敬です…！！ (2020年3月11日 5時) (
レス) id: b7a49d6e6e (このIDを非表示/違反報告)
こは(プロフ) - 雪兎さん» 雪兎様、応援とご心配ありがとうございます。全然無理はしていないので大丈夫ですよ！拙い作品ではございますが、これからも楽しんでもらえると幸いです*^^* (2019年12月5日 23時) (レス) id: ce808de654 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - いつもいつもお疲れ様です。これからも頑張って下さいね！応援してます！あっ、無理は禁物ですからね！お体に気をつけて下さいね？ (2019年12月5日 20時) (レス) id: 2fbdad1c3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こは | 作成日時：2019年11月23日 20時
