トラウマ ページ29
裕翔が倒れた。
サッカーをしてる時のことだった。
ケガしたわけでもないし、特別何かがあった訳でもない。
ただ圭人がちょっとドジをしたのを見た後に急に
バタッと倒れたんだ。
「ゆーてぃー…けーとがね、転んじゃったのを
起こしてくれようとしたの……
けーと、やっぱりダメな子だねって言ったら…
急に下がって、そのまま倒れちゃって……」
圭人が泣きながら話してくれた。
自分のせいだって言いながら泣いてるから、雄也に
任せて、宥めてもらってる。
裕翔はずっとうなされてて、なかなか起きない。
「…か…さ…ごめ…ぃ…お母さん、ごめんなさい…」
ずっとこう言って嫌な汗をかいてる。
「宏太、裕翔大丈夫？」
「…光……俺、裕翔に何もしてやれてねーや。
今もこんなに苦しそうなのに…
手を繋いでそばにいることしかできない」
「……宏太、焦るな。お前がそんな顔するなよ。
目が覚めて1番に見えた顔がそれじゃ
もっと不安になるだろ」
「………そうだな。ごめん」
光が持ってきた濡れタオルで裕翔の額の汗を拭く。
「……んっ…うぅ…だ、れ……？」
「あ、裕翔…起きたか？よかった……」
「おはよう、どこか痛いとこない？大丈夫？」
どこかぼんやりした裕翔の頬に手を伸ばした。
「っ！いやっ！さわんないで！」
「え、あ、ごめん……」
「あ、その…ごめんなさい……」
本気で拒絶された。あの明るい裕翔から想像も
つかないぐらい、怯えている。
「…ごめんなさい……嫌な夢でも見てたみたい」
「…うん。うなされてたもんね。こっちこそ
ごめんね。急に触ろうとしたらびっくりするよね」
「…僕、寝言でなんか言ってた？」
言った方がいいのかわからなくて、光を見る。
光は静かに頷いた。話せってことだ。
「ずっと、言ってた。お母さん、ごめんなさいって」
「……そっか…聞いちゃったか」
「ごめんね。聞かない方がよかったよね」
「ううんいいよ。どうせなら話すよ、全部。
ご飯の後でいい？りょーちゃんたちにも……
みんなにちゃんと話したいから」
そこにはいつものニコニコした裕翔はいなかった。
真剣でどこか苦しそうな顔をしていた。
「…いいのか？無理しなくていいんだぞ」
「いずれは知られることだから……
いい機会だったんだよ。だから早いうちに話しとく」
「今日は黙っとくつもりだったんだけどいいか？
裕翔、辛いんじゃないのか？苦しいんだろ？
なのにこれ以上自分で苦しむ覚悟は出来てるのか？」
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るち(プロフ) - よしりんさん» もし、今日解除されなかったら上げ直しするので、夕方までお待ちください（笑） (2019年8月7日 7時) (
レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
よしりん(プロフ) - るちさん» 気をつけてもなるときよくありますよね笑笑 はーい、自分も気をつけなくちゃ、！ (2019年8月7日 0時) (レス) id: a57dd735da (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - よしりんさん» なるべく気をつけるようにはしてたんですけど……やらかしちゃいましたね（笑）まぁ以後気をつけます（笑） (2019年8月6日 20時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
よしりん(プロフ) - るちさん» あぁ、あるあるですよね笑 自分もBのL作ろうとしたらフラグ立っちゃって更新できない状況になっちゃいました…笑 今は無事？更新出来てるんですけどね、！ (2019年8月6日 19時) (レス) id: a57dd735da (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - よしりんさん» ごめんなさい！なんか強制フラグたてられました……今解除申請中なんで、明日の午後にまた試して見てください (2019年8月6日 18時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るち | 作成日時：2019年7月17日 16時
