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必死に勉強して、子供らしさも残して……
そんな器用なことが出来るとは思わなかった。
ある意味、僕は二重人格なんだと思う。
学校では、テンションの高い元気な子。
家では、まじめな大人しい子。
母さんは学校での僕を嫌う。
馬鹿みたいにヘラヘラ笑って、と。
かと言って、表情を消せば、子供らしくないと
逆に叱られる。
僕には正解がわからなかった。
母さんに怒られて、殴られて、狂ったように
机に向かってペンをとる。
いつの間にか、僕は仮面を被ることに
精一杯になっていて、純粋なんて概念はなかった。
常に1番を取ることだけを考える。
僕の笑顔は作り物としては最高傑作だった。
ある日、母さんのお友達が家に来た。
その時、ちょうど僕は母さんを怒らせてしまって、
挨拶はしなくていいから、部屋から出るなと
言われて、勉強していた。
うっかりしていた。
ドアを閉めるのを忘れていた。
ドアの隙間から、部屋を覗いたその人は
僕を見て、悲鳴をあげた。
それもそうだろう。だって、僕の顔は
アザで腫れ上がっていたんだから。
その人が警察に通報して、僕は保護された。
母さんに言われた通り、笑顔で挨拶した。
聞かれたことはハキハキと答えた。
お礼だって、ちゃんと言えた。
人の悪口は言うなって言われてたから、
僕は大丈夫です、とだけ答えた。
その中で、1度だけ母さんにあった。
今の僕の状況を聞いたみたいで、
『バカ正直にも程があるわ。ほんと、ダメな子』
最後まで、僕は母さんにとってはダメな子だった。
短期間とはいえ、施設に預けられていた僕に、
会いに来た人がいた。
施設の人はこの人たちの家族になるのだ、と
僕に言った。
「…はじめまして。俺は薮宏太。今日からキミと
俺たちは家族になるんだ。よろしくね」
「俺は八乙女光。よろしくな！」
家族。
いい子な僕でいないと、いなくなっちゃう人か。
精一杯の笑顔を作って、いい子を演じた。
「僕は中島裕翔です。よろしくお願いします！」
初めて、優しく頭を撫でられたけど、
だからといって、信じたわけじゃない。
どうせ、父さんや母さんと同じなんだ。
数字しか見てない大人なんて、
僕は絶対に信じない。
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るち(プロフ) - よしりんさん» もし、今日解除されなかったら上げ直しするので、夕方までお待ちください（笑） (2019年8月7日 7時) (
レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
よしりん(プロフ) - るちさん» 気をつけてもなるときよくありますよね笑笑 はーい、自分も気をつけなくちゃ、！ (2019年8月7日 0時) (レス) id: a57dd735da (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - よしりんさん» なるべく気をつけるようにはしてたんですけど……やらかしちゃいましたね（笑）まぁ以後気をつけます（笑） (2019年8月6日 20時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
よしりん(プロフ) - るちさん» あぁ、あるあるですよね笑 自分もBのL作ろうとしたらフラグ立っちゃって更新できない状況になっちゃいました…笑 今は無事？更新出来てるんですけどね、！ (2019年8月6日 19時) (レス) id: a57dd735da (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - よしりんさん» ごめんなさい！なんか強制フラグたてられました……今解除申請中なんで、明日の午後にまた試して見てください (2019年8月6日 18時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るち | 作成日時：2019年7月17日 16時
