絶対エースの彼氏さんは裏表が激しいようです

セミオトコ ページ23

薮 side

うわぁ。涼介、すげぇな……

あーやべ。めちゃくちゃ泣きそう。

「宏太ぁ〜？なにしてんの？」

「ん？あーこれこれ」

「へ？…あぁ、セミオトコだ！」

そう、俺はセミオトコ観賞中だった。

最終回、泣けるよなぁ……

「…宏太、見ててくれてたんだ」

「当然だろ。こーんなにかわいいお前が見れるんだから」

「…//、う、うるせっ！」

あーあ照れちゃった(笑)

顔真っ赤でかわいすぎだろ。

【…なんて素晴らしい世界なんだ！】

「あはは、名ゼリフ(笑)」

「もういいから早く消せ！//」

「えーやだよ。もう1周見るんだから」

「じゃあせめて俺がいない時にみろよ！」

これってそんなに恥ずかしいのか？

まぁ普段の涼介と違うけどさ、日本中がキュンキュンするだろ。

ファンが増えるならいいと思うんだけどなぁ。

……あ、いいこと思いついた。

「涼介、選択肢あげるから選んで」

「…な、なんだよ」

「俺に好きなようにされるか、今から全力でセミオになるか」

「はぁ？バカか！どっちもイヤにきまってんだろ！」

だよねー言うと思った。

でも、俺がそんなこと許すわけないじゃん。

「だめだめ。ちゃんと決めないと……」

「…わかったよ……」

よし、いい子だ。

「…で、具体的にはどうすればいいの？セミオになるって言っても……」

ニヤニヤしてる俺とは対照的に、ちょっともじもじしながら顔を背けてる涼介。

あー、かわいい。いじめたい。

「じゃあととりあえずあの名ゼリフからいこうか(笑)」

また赤くなってる(笑)

いちごと同じぐらいの赤みだね(笑)

「…あ、あぅ……え、と…」

さて、楽しませてもらいますかね。

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