専属 ページ10
目が覚めたら、人の温もりを感じて。
横を見てみれば穏やかな顔で眠る慧様。
あれ？俺、なんで慧様の隣で寝てるんだろう。
っていうか、俺も慧様も服着てない？
あ、思い出した……俺、慧様に…抱かれた、んだ。
どうしよう。起こした方がいいのかな。
慧様、気持ちよさそうに寝てるし、こっそり戻ろう。
手錠も外してもらえてるし。
起き上がろうとしたら腰に鈍痛がはしる。
くそ、上手く起きれねぇ……
体をひねってしまった勢いで、ベッドから転がり落ちる。
『…ん〜山田ぁ？起きたの…？』
「お、おはようございます慧様…あの、寝てしまって申し訳ありません！」
自分でもびっくりするぐらい掠れた声で、平常心も保ててない。
慌てて後ずさりして逃げようとしたら慧様はくすくす笑う。
『まぁ今はドアの鍵閉めてるから宏太に開けてもらわない限り出れないけどね。ほら、服着れば？』
慧様に示された場所は俺のすぐ先で、頑張って手を伸ばして掴み、急いで服を着る。
その間に慧様も着替えていて。
『どうだった？』
「……なにがなんだかよくわからなかったです。あと腰痛いです」
『ハハ…あ、わかってると思うけど、口外無用だからね』
「はい慧様」
『あと一つ追加で命令。今日から俺の【専属】ね』
は？……俺が【専属】？慧様の？
『これからは基本的に俺から離れるのは禁止。
家の事は�睫擇�いれば大丈夫だし、俺から離れずにまぁいわゆるお付きとして働くこと。いいね？』
「…はい！」
『具体的に言えば普通の仕事とプラスで、さっきみたいなやつ、ね！』
え、……それは、なぁ……
『俺、山田のこと気に入っちゃったわぁ…まぁこれからもよろしくってことで！』
あ、拒否権ないのね……
まぁ、大丈夫だよ、ね……？
なんでだろう、嫌だったはずなのに、フッと笑って俺を見下ろす慧様をカッコイイって思ってしまう。
心臓の音が聞こえてきそう。
ねぇ、慧様は今何を考えてるの？なんて、届くわけないのに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 517人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るち(プロフ) - けーとせーばーさん» ありがとうございます。個人的に雄也くんは執事に1番向いてる気がして……気に入っていただけたならよかったです (2019年8月7日 7時) (
レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
るち(プロフ) - ちょこみんとさん» ありがとうございます（笑）むせすぎてのど痛めないようにしてください（笑） (2019年8月7日 7時) (レス) id: f268181383 (このIDを非表示/違反報告)
けーとせーばー - 更新楽しみにしてます！雄也坦なんですよ！だから、普段こんな雄也くんは見られないので、見られて嬉しいです (2019年8月7日 6時) (レス) id: b099531090 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこみんと - 更新頑張ってください！伊野ちゃん推しなのでこうゆう作品を見ると、むせてますw((ｺﾞﾎｺﾞﾎｺﾞﾎ (2019年8月6日 23時) (レス) id: fc7224b334 (このIDを非表示/違反報告)
よしりん(プロフ) - るちさん» はい！ 待ってまーす (2019年7月29日 21時) (レス) id: a57dd735da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るち | 作成日時：2019年5月5日 23時
