俺のご主人様

･＊ ページ33

「んぁっ……あぁ！んっあぁっ」

『ふふ、かわいい。もう指抜いていいよ。

今度は俺のを入れて見ようか』

「…んっはぁい………」

『そう、ゆっくり……手、力入れていいからね』

「ぁっ…んん……ふ、ぅ…」

『お、ちゃんと入ったよ。よく頑張ったね』








慧様の言葉を聞いて、安心して涙が出てきた。

両手に少し力をかけさせてもらっているから、

なんとか狂わずにいられる。









『じゃあ、動いて』

「はぁ、い…っんあぁ…あっ！」

『…っ…上手上手。いいよ』

「…ひゃん！いっ…あぁ！」

『奥、ぶつかったね。ふふ、いい眺め……

かわいいよ、山田。とてもキレイ』

「っあ、けぇさまぁ……きもちぃ、です、か…？」

『うん。気持ちいいよ…お前はいい子だね』








嬉しい。慧様に褒められた。

慧様が、いい子って言ってくれた。

……あ、でも…………









『山田？なに他のこと考えてるの？』

「けぇさま…の、したいように…して、ください」

『……え？』

「がまん…ゃめて、ください…」

『…宏太にでもなんか吹き込まれたか……』

「…ぉれ、は…だいじょぶ、だから…」

『…はぁ……本当にかわいすぎだよ』








あ、間違えて俺って言っちゃったなぁ、なんて

思った瞬間には慧様が上になってた。

入れ替わる時に奥に来たらしく、高い声が響く。









『全く……本当にかわいいんだから…』

「んあっ…や、あぁっ！」

『ねぇお前が煽るから手加減出来なさそう

なんだけど、いい？』

「っはい、！あ、んあっ…ま、てぇ！」








手加減できないなんて言いながら、やっぱり俺を

気づかってくれてるみたい。

宏太様より、全然優しい。

俺の額の汗を拭ってくれた指に口付けると、

慧様が驚いてから目の色を変えた。








『ほんと、今日のお前は煽ってくるね…』

「もっと…好きにしてください」

『っかわいいよ…』

「ふぁっ…やぁ、あ、うあっ！」






さっきよりは激しい。

どこか優しい目で俺を見つめる慧様がとてもカッコよく見えた。

あぁ、やめてください。こんなに愛おしそうな目で

見られたら、勘違いしてしまいます……







『っ何？考えごと？まだ余裕なんだ』

「っあぁ！ち、ちがぁ…、す」

『じゃあ今は俺の事しか考えるなよ』

「はいっ…！いっ…あぁ！あ、っんあ！」







……こんなにカッコイイ慧様を前に他のことなんて

考えられるわけないじゃんか……

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