俺のご主人様

･＊ ページ19

さすがに初めてではないとはいえ、緊張で体が震える。

そんな俺に、宏太様は薄く笑って、おでこにキスしてくる。








宏「…普段の慧のやり方、知ってる？」

「……いえ」

宏「そっか、先に言っておくね。





お前は全然優しくされてる方だよ。






普通なら慧が１回で終わりにしてやることはない」






え……じゃあなんで慧様は俺に優しくしてくれてるの？


戸惑ってるうちに宏太様がキスしてくる。

それに慌てて応えようとしたら、服を脱ぐように促される。

とりあえず、服のボタンは開けて……

でもその先が動けない。







宏「ここまでが限界か。謝っとくね。


俺は慧と違って優しくないから」







ドサッと覆いかぶさって首筋に噛みつかれる。

とっさに出た声に満足そうに舌なめずりしてから、俺に謎の液体を飲ませてくる。






「…宏太様？これって」

宏「そういう気分になる薬。まだ抵抗あるみたいだからね」






そのまま、深いキスをされて息が出来なくなる。

舌が絡むのが暑くて頭がクラクラしてくる。

宏太様のシャツを掴めば、ようやく離してもらえた。








「…はぁっ……はぁっ…」

宏「お前、本当に慣れてないんだな(笑)



ねぇ、お前気づいてる？服見てみ」







言われて見ると、中のシャツまで全部開けられてる。

オマケにズボンまで空いてるし……




宏「じゃあ、触るよ」





チュッ…チュッ…

高い音を立てて首、胸、腰……とキスしてくる。




あ、なんかくすぐったい……

でもなんか気持ちいい……




さっき飲んだ薬が効いてきたのか、宏太様に触れられたところの全てが熱い。

息も荒いし……頭が回んない。







宏「…指、入れるから」





俺の口に指を突っ込んで唾液を絡ませ、

それをそのままゆっくり、

広げるようにしながら入れてくる。






「…ゔ…あぁ……」

宏「やっぱり薬使うと早くていいわ。結構すぐに緩くなるし。

じゃあもういいか」







待ってください。



そういう余裕も与えられなくて。





「…あ"ぁ"っ……あ、い…いたい…！」




くそ、絶対泣かないつもりだったのに…

涙が溢れて止まらない。




気を使ってくれたのか、しばらく動かないでくれた。

少しは慣れたかなって頃に、ゆっくりと宏太様が動き始める。

慧様よりも激しい。






「こ、た…さま、あっ…はげ、しぃ…っ！」

宏「俺、最初に言ったでしょ？








慧と違って優しくないって」

･→←宏太様

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す