俺のご主人様

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全く、慧様はなんであんなにキスにこだわるのかな…

っていうか、自分がしたいんだから俺にさせる必要ないでしょ？

慧様は俺をからかって遊んでるのかな…







雄「なぁに百面相してるんだよ」

「ゆ、雄也さんっ！いや、あの…」

雄「慧様のこと？なんかされたの？」

「されたってわけじゃ…」




あれはなんて言えばいいんだろ

慧様にキスして、送り出して来ましたって言えばいいの？







雄「あ、ちょっと手伝ってくれる？洗車」

「はい！」




洗車って１回やってみたかったんだよね…！

雄也さんはいつもやってるからか手際がいい。

車への愛が感じられる。






雄「今日は光くんもいないから、夜飯大変だな」

「え、いないんですか！？」

雄「聞いてない？光くんって月に1回、朝しかいない日があるんだよ。

どうやら家の都合らしいけどね」

「へぇ……雄也さん、仲良さそうですね」

雄「それなりに、かな。同い年だし」

「なんで雄也さんはここで働き始めたんですか？」

雄「慧様の学校の近くで、知らない奴にケンカ売られて、

まぁその日がたまたま具合悪い日だったから

負けかけててさ。そん時に助けてくれたんだよ。

手当とかしてくれて、それで恩返しがしたいって言ったら

俺のボディガードになって、って言われて

いつの間にかボディガードと言うよりはただの使用人になってたって訳」

「……なんていうか、鶴の恩返し見たいですね」

雄「…かもな(笑)」









慧様ってやっぱりいい人なんだ。

雄也さんもそれで執事になるなんて結構すごいけど(笑)

……あれ？そういえば、光さんはなんで働いてるんだろう？

多分、宏太様関連だろうなぁ。

光さんは俺の家とは違って代々ってわけではないはず。

あの人たちの謎の繋がりの深さって、やっぱり未知だし、気になる。

光さんか、宏太様に聞いてみよう。

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