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学校についてからはボク達よりもけいにぃ達の方が騒いでた。
まずはボク達4人が見事に同じクラスになれたこと。
けいにぃ達の知ってる先生がボク達の担任の先生だったこと。
校長先生がハゲ頭だったこと。
こーたにぃが桜の木に頭をぶつけたこと。
入学式の保護者席が初めてだってこと。
緊張しちゃって固まってたボク達とは大違いで家にいる時みたいにずっとわちゃわちゃしてた。
だからなのか、校長先生やその他のお偉いさんとやらの長いお話の間にさりげなく振り返ったら5人全員見事に寝てた。
出席番号が前後だったボクとゆーてぃーはそれを見て思わず笑ってしまった。
ようやく式が終わったら今度は教室への移動。
担任の滝沢先生のお話はとても面白くてなんだかけいにぃ達が好きになるのもわかる人だった。
初めて着たいわゆる学ランってやつはちょっとぶかぶかで固くて着心地が悪いけど、ちゃんとした男の子のお洋服。
それが何よりも嬉しかった。
「みんなおかえり〜」
解散して校門の外に出たらすぐ近くで待っててくれたボク達のお兄ちゃん。
「どう?お友達出来そう?」
「うん、たぶんね」
「ゆーちゃんとゆーてぃーは席前後でいいなぁ…」
「僕とけーとは結構遠いもんね…」
「先生がすぐに席替えするって言ってたから大丈夫だよ!それに僕たちはずっと一緒でしょ?」
「…!うん!!」
廊下側のけーとと、窓側の涼介。
今までと違ってずっと近くにいられるわけじゃないとは思うけど、休み時間は4人でどこかに集まろう。
友だちが増えたらその子たちとも一緒におしゃべりしよう。
やっぱり楽しみだな、中学生。
「よし、今日は入学祝いでご馳走作るぞ!」
「わーい、やったー!!」
「ひかるにぃ、デザートもある?」
「もちろん。ケーキ作ろうな」
「僕、いちごのケーキがいい!!」
「じゃあ特大のショートケーキ作ろうな」
帰る時も、やっぱりボク達は手を繋いで歩いていた。
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作者名:るち | 作成日時:2021年3月5日 14時