カリム成り代わり主(元貧乏人）は、絶対に当主になってお金持ちになることを決意する

式典服 ページ19

派手な色の服を着るのは理由がある

刺客が俺を誘拐するときに目立つように
なるべく明るい色を着る用にしているからだ

けれど、ある日を覗いて、の話だ。

今日は式典がある

前の世界でいったら、入学式といった方が
分かりやすいだろう

式典にきていく服は黒の布地に金の刺繍が施されている
とても上品なものだ。

内側は紫になっていて、俺の好みに
ドストライクだった

あまり派手な色は好きじゃないから
落ち着いた黒をベースにした服は
こっちの世界に生まれてから
憧れになっていた

年に一回しか着れないこの機会を大切にしようと
これから必ず休まず式典にでようと思う

「カリム様」

着替えがおわり、最後にジャミルにターバンを巻かれる。

「･･･この羽、とってはだめか？」

「いけませんよ、唯一の目印ですから」

最後につけられた羽に文句を言う、が
バッサリと外すことを断られてしまった

別にいいじゃないか

式典服に浮く白い羽。
俺は指先で白いサラサラの羽をいじった

あわないんだよなぁ…

「(しょんぼりしてるカリム様とても愛らしい！！！
は、羽になりたい･･･クソッ羽ぇ！そこ代われ！！！)」

まあフードを被れば隠れるからいいか。

気を取り直して俺は広間に向かった。









「おや、あれは式典服を着たアルアジームではないか。
どうして式典服なんか着てるんだ？
今日は特別な用事なんてあっただろうか…」

終わり ログインすれば
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