■ ページ42
光-side.
＊
大｢やだ！｣
涼｢やだ｣
光｢うん、まあ分かってた。｣
薮からの弱々しい電話で侑李に何かあったんだなってピンときて、久しぶりに大きめの発作を起こしたんだって言うから双子を預かるのを快く了承して
幼稚園までお迎えに行き俺の家まで連れて帰ったのはいいんだけど……
大｢おれゆうちゃんのかんびょーするんだもん！｣
涼｢おれも。
こうにぃちゃんだけじゃ、ふあんだよ！｣
薮〜、言われてんぞ。
あれでもみられるようになった方だと思うけどなあ。
昔は包丁を握ったことも無ければキッチンに立ったこともないようなやつだったし。
侑李と双子の為に必死になって、気付いたら家事全般こなす様になってたんだから。
光｢確かに宏太兄ちゃんだけじゃ不安かもしれないけど、ここは我慢だぞ。
侑李もふたりには移したくなくて、会いたいのを我慢してるんだから｣
まあ、今回のは風邪ではないから移るものでもないし
侑李も多分双子にまで気を回せる余裕は無いかもしれないけど。
良い嘘ってのもこの世には存在するわけだし。
大好きな侑李が熱を出して、自分達は何も出来ないっていう現状が幼いながらに除け者みたいで嫌なんだろう。
ふたりは、俺の言葉に眉を下げて落ち込んでいる。
光｢大丈夫、絶対元気になるよ｣
大｢……ほんと？｣
光｢うん。ふたりがおりこうさんに出来たらきっと。｣
涼｢……おりこうさんできるもん｣
光｢そっか。ふたりは侑李が大好きだもんな？｣
涼｢すき！｣
大｢おれもすきだよ！｣
可愛いなあ。
薮はちょっと可哀想だけど。
小さくてまあるい並んだ頭をわしゃわしゃと撫でくりまわしてやる。
大｢やめろよひか！｣
涼｢こどもあつかいすんな！｣
光｢充分に子どもだろうが｣
いっちょ前にそんなことを言ってちょろちょろと逃げる双子を追いかけっこのように追いかけていると、ポケットに入れていたスマホが震えた。
着信の相手は『薮』。
光｢おー、どうした？｣
宏｢侑李が！！｣
その声は、初めて聞く切羽詰まったものだった。
＊
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hs07810___lx(プロフ) - 2のパスワードがわからないです😭数字ってなんでしょうか (8月2日 13時) (
レス) @page50 id: ee8e4e6178 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみん - リクエストって受け付けてますか？ (2022年4月17日 22時) (レス) id: e9f6dca195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tom | 作成日時：2022年1月30日 16時
