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ただの風邪じゃないから熱を下げる為の解熱剤しか薬がない。
それでも飲むのと飲まないのとでは圧倒的に差があるんだが………
宏｢侑李、食べられない？｣
侑｢……いらない……｣
宏｢でもちょっとでも何か食べないと薬の飲めないよ？｣
侑｢……のまない……｣
ぐったりと体を横たえて、苦しそうに上下する布団。
ぼんやりとしている侑李の体温を測ったら39度を超えていたから、せめて熱を下げてあげたいんだけど侑李は一度熱を出すと何かを口に入れるのを凄く嫌がる。
体を起こすのも口を開けるのも億劫なのか、吐くのを怖がっているのか………多分両者だな。
力なく首を振るのを見るにかなり辛い筈なのに………
宏｢ゼリーとかは食べられない？｣
侑｢……、ぃやぁ……っ｣
宏｢あぁー……ごめんごめん。
泣くと頭痛くなるから、な？｣
みるみるうちに目にいっぱいの涙を溜めて俺を見上げる侑李に心が痛む。
侑李の涙には弱いんだって……
光にはいい加減にしろって呆れられるだろうけど。
侑｢はぁ、はぁ………こぅちゃ……あつぃ…｣
ぎゅっと閉じられた目から涙が零れ落ちる。
宏｢暑いなあ……汗かいてるしちょっと拭こうか。｣
多分汗で濡れて気持ち悪いだろう。
熱が下がらないにしても、体を拭いてすっきりすれば少しは眠りやすくなるかもしれないし。
宏｢蒸しタオル作ってくるな｣
冷えピタを貼った額にそっと手を置いてそう言うと、緩慢な動きで侑李の手がゆるりと動き掴まれた。
宏｢どうした？｣
侑｢……いっちゃやだ……｣
ぽろぽろ枕に落ちた涙が枕に染み込んで、じわじわと広がっていく。
ふうふうと苦しそうに呼吸を繰り返しながらも必死に見上げてくる侑李。
服を掴む手にはあまり力が入っていなくて、今にもパタリと落ちてしまいそうな程。
………こんな状態の侑李をひとりにするのは心苦しい、だけど…
宏｢すぐ戻ってくるから｣
せめて汗だけは拭いてやりたい気持ちの方が大きくて、俺は侑李の手を解いてそっと布団の上に置いた。
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hs07810___lx(プロフ) - 2のパスワードがわからないです😭数字ってなんでしょうか (8月2日 13時) (
レス) @page50 id: ee8e4e6178 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみん - リクエストって受け付けてますか？ (2022年4月17日 22時) (レス) id: e9f6dca195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tom | 作成日時：2022年1月30日 16時
