・ ページ10
慧side
光「ほら伊野ちゃん上げてあげて」
「よいしょ…お前よく頑張ったな。こんなにも濡れて…寒かったろ?」
【ニャー】
見る感じお家から脱走したものの、この大きな側溝に落ちてハマってしまったんだろう。体は濡れて寒いから震えてはいるけど、どうやら体調は元気みたいだ
光「ほら伊野ちゃんこれにくるんで上げて」
侑李「いいの?ひか」
光「確かに猫は嫌いだけど、こんなに濡れちゃって可哀想な猫を見捨てるほど俺は酷いやつじゃない」
侑李「ふーん」
「とりあえず病院連れて行ってあげよう。知念は薮に連絡してくれる?」
ここから動物病院まではそう遠くないし…薮から飼い主さんへ連絡してこっちに来てもらおう
【あの。なんとお礼を言えばいいのか】
光「いえ、これが僕達のサークル活動なので」
【いつも外は自由に出入りできるようにしてて、でも昨日はいつも帰ってくる時間になっても帰ってこなくてね。探し回ったんだけど自分だけでは見つからなくて…本当に君たちがいて助かったわ。ありがとう。ほらチビ助お礼をいいな】
【ニャー】
侑李「ふふ笑 もうあんな危ないところ行くんじゃないぞ」
無事に飼い主さんもとい依頼主さんに猫を返すことができたし、猫もどこにも異常はなし。久しぶりにこんなに平和な依頼受けたかもしれない
「それでは僕達そもそも大学戻りますね」
【本当にありがとう】
猫が依頼主さんの元に帰れたならそこで俺らの仕事は終了。光のおかげでもうちょい猫探しかかると思ったんだけど思ったより早く終わっちゃった
侑李「でもひか、本当によく分かったよね」
光「猫が嫌いだから故に猫の鳴き声とか敏感になってるからきこえたのかも」
侑李「宏太の人選は間違ってなかったってことか」
光「でももう一生受けない」
「え〜光が居れば早く終わるのに」
106人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小春 | 作成日時:2024年3月16日 0時