妖精が壊れた世界-2 (ページ33)

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慧side

光「山田〜？大ちゃん？」

薮と光の家に居る大ちゃんと山田の様子を見に来た高木以外のメンバー。この部屋にいるはずなのになぜだかすごく静かだった

裕翔「えっ、なにこれ…どうゆうこと」

侑李「ちょっと涼介！涼介！」

部屋に入れば床に倒れている山田とそのまわりに落ちている血が着いたカッターナイフ。そしてなぜだか大ちゃんの姿は無い

「大ちゃんはどこ…山田！山田！」

涼介「……あれ…有岡先輩！いない」

光「山田、大丈夫？大ちゃんは？」

涼介「伊野尾先輩、ごめんなさい…有岡先輩が…有岡先輩が！」

目を覚ました山田。俺らの顔を見ただけ目に涙を溜めて必死に謝ってくる

涼介「有岡先輩が俺のせいだって…それで目が光って」

宏太「目が光る？山田…大丈夫か？」

嘘だ…大ちゃんはもうあの能力は使ってないはずなのに…

涼介「本当なんです。伊野尾先輩なら分かりますよね…有岡先輩ずっといのちゃん。いのちゃんって…」

侑李「大貴相当やばい状況なんじゃ」

宏太「元々大ちゃん不安定な時期だったし、伊野尾が雄也のことでいっぱいだったからなあ」

涼介「…それもあると思うんですけど、高木と伊野ちゃんが悲しんでるのは俺のせいだって…俺が血をあげたからって」

「嘘でしょ…山田本当に大ちゃんがそう言ってたの」

本当なら相当やばい｡また大ちゃんが苦しめられている…気づいてあげれなかった

裕翔「伊野ちゃん…大ちゃんは今どこにいるの…」

「分からない…けど1つ言えることは今回の大ちゃんの件と高木の件は全部繋がってる。そして悪いのは全部俺の親だ」

大ちゃんと俺の親を離すためにここまで逃げたのに…あいつらはどうやって大ちゃんを…

侑李「なにそれ…大貴を助ければ雄也の問題解決するってこと？」

「そう。もしくは俺の親を潰す」

そこまでして俺と大ちゃんの人生をめちゃくちゃにするのであればこちらもそれ相応の対応をさせてもらいます。お母さん、お父さん

「許さない」