妖精が壊れた世界-2 (ページ32)

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雄也side

【くっそ…俺だってまだまだこれからやりたかった。雄也を信じてなかったわけじゃないんだよ。今回の件もお前が悪いわけじゃない】

【俺が…俺が会社を守れなかっただけだ】

「父さん…」

宏太「雄也。伊野尾の話してみれば？」

裕翔「きっと大丈夫だよ。」

「あのさ…父さん。伊野尾くんが提案してくれたんだけどうちの会社は伊野尾財閥の傘下になる形だけど経営は全てうちに任せてくれるように伊野尾くんがしてくれるって。まだ分からないけど」

【そんなこと出来るわけ】

慧「僕を信じてください。こんなこと言える立場では無いんですけど…でも俺自身も高木不動産は素敵な会社だと思ってます。うちの手助けがなくたってやって行ける。きっとこれはお金に目が眩んだうちの両親がやっただけなんです。」

伊野尾くんが何とかしてくれるそう信じている。けど俺もきっと父さんも心配なのか、母さんのことだ

「父さん…母さんの様子は」

【ダメだ。もう目の前のことにしか興味がない。俺やお前のこと、会社のことも全部どうでもいい。目の前にある美味しい話しかあいつは興味無いんだよ】

侑李「部外者がここで口出しするのはおかしいと思うんだけど、雄也や雄也のお父さんのその素敵な気持ちをお母さんにもちゃんと伝えてみればきちんと伝わると思うよ。僕が…そうだったから。みんなが教えてくれたから。」

「知念…」

みんな家族と向き合ってきたんだ。俺も逃げずに向き合うべき

「父さん」

【あぁ分かってる】

会社がどうこうの前にまず俺たち家族がひとつにならないといけない。伊野尾くんに頼るのはその後だ

「ありがとう。知念…家族だけで1度話してみるよ」

光「そしたら俺らは1度山田と大ちゃんの様子見に行くか。雄也も落ち着いたら連絡ちょうだい。そこでまた合流しよ」

頼もしい仲間をもった。自分に自信がなかった俺をここまでしてくれた…ありがとう