妖精が壊れた世界-2 (ページ30)

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雄也side

【雄也…お前どういうことだ】

「これが俺の意思…伊野尾くんに謝って欲しくて連れてきたわけじゃない」

【はぁ？お前なに言って】

「元の家族に戻りたい」

そう。伊野尾くんやみんなに家に来てもらったけど伊野尾くんに謝って欲しいとか、罪悪感を感じて欲しいとかそんなんじゃない。気づいて欲しい

慧「この度はうちの親父のせいでお騒がせしてしまって本当に申し訳ないです…本当に…髙木不動産は素晴らしい会社です。どこかの会社に買収されるようなそんな会社なんかじゃない」

【でも君のお父さんはしたじゃないか｡笑…呆れるね】

慧「もう僕は伊野尾財閥の人間として生きたくないので正直親父がどういう思いで今回のことをしたのかは分かりません。でも間違っていると僕は思います。うちなんかに買収されるより、、」

「伊野尾くん…」

【まぁ。いい…どうせ跡継ぎは雄也だったし、あいつも結局は金にしか目がないわけで…こんな会社無くなって当然だ】

やっぱり…俺がなんにも出来ないから

宏太「髙木はちゃんとできる子ですよ。お父様の後を継ぐために大学でも一生懸命勉強してます。常に僕にも話してくれるんです｡会社の状況とか…それがすごく楽しそうで｡雄也は雄也なりに頑張ってるんです」

「父さん！…俺こんなんだけどまだやりたいよ！買収されたからって会社を手放すわけじゃない。俺らは俺らのやり方で頑張ろう？現に今も不安に思っている従業員の人も沢山いる。俺らがこんなんでどうすんのさ…俺は父さんと一緒にこの会社を守りたいと思ってる！……もちろん頭も良くないし不器用だし頼りないってことは分かってる。けど､俺この会社好きだもん。働いている人もお父さんもお母さんもみんな好き。だから守りたい」

自分の気持ちをここまで素直に伝えたことは今まで無かった。この先どうなるかなんて分からない。けど家族が会社のみんなが幸せに過ごせるなら俺はなんでもするよ。

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すいません

4月から新生活でめちゃくちゃバタバタしてて、毎日更新できなくて申し訳ないです

実は忙しすぎて下書きがもう無くて…なんとか時間がある時に書いてるんですけど

これからは毎日更新ではなくて、お話が出来次第という形で更新させていただきます。

本当にごめんなさい！