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宏太side
【貴方はいつもそう。私から光を引き離す】
「貴方と居ると光が傷つくから。分からないんですか」
他人の親に向かってなんてこと言ってるんだと自分でも思う。でもここまで言ってもこの人は分からない。
【光は私の息子なの。一緒にいる権利がある】
大貴「あのねぇおばさん。いくら息子だろうと親が何をしてもいいって訳じゃないから。ひかがあんたと居るのが嫌って言ってるんだからあんたはそれに従わないと行けないわけ。息子の自由奪って何が言い訳？」
【光が私と一緒にいたくないわけないじゃない。きっと迎えに来てくれたって泣いて喜んでくれるわよ】
大貴「いや喜ぶんだったらさっきの時点であんたのところに行ってるよ。バカなの」
慧「あぁー大ちゃん言い過ぎ」
前に光がこんな目にあった時も大ちゃん不機嫌だったな。俺よりもムカついてるし…笑いつも悪態ついてるくせに光のこと好きなんだな
「とにかく光をあなたの元には戻しません。本当に一緒にいたいなら役所なりを通してください。…お引き取りください」
【絶対に返してもらうから】
役所とか通さないのはそれをすることで確実にあなたの元に光が戻らないから。光を沢山傷つけた。その証拠や過去はもう既に沢山ある。
大貴「あのおばさん本当にいつも腹立つんだけど」
慧「ってかいつあの人釈放されたの」
「2週間前」
慧「つい最近じゃん。なんで言ってくれなかったの」
「まさかここが分かると思わなかった。だから油断した」
大貴「でも薮ちゃん本当にこんな状況が続くなら強く出ないとひかはもちろんだけど…薮ちゃんも傷つくよ」
「うん、わかってる。」
分かってる、そんなこと。でも俺はたぶん光よりもあの人を怖がっているのかもしれない。本当に光とあの人を会わせて会話させてしまうと光は俺の元から離れるんじゃないかって。そんなことになったら俺生きていけないからさ
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作者名：小春 | 作成日時：2024年3月16日 0時
