かぐや姫 ページ13
光side
「お疲れ様…」
宏太「動くな、光」
「いや、どうしたの」
珍しく1番最後にサークル室に行ったら、全員が俺を守るように前に立ってて…みんなの先に何があってどうなってるのか分からない
「ねぇ…ほんとに」
【光みーっけ】
「えっ…なんで」
姿を見なくても分かる。耳に残る嫌な甲高い声…なんでなんでなんで…ここに居るの
宏太「何しに来たんですか」
【何って光を連れ戻しに。宏太くんも見ないうちに大きくなってね〜。君だっけ?私からひかるを取ったの】
宏太「取ってなんかいません。守っただけです。ごめんけど、1年組と雄也で光連れて逃げて。絶対に光は家に戻るな。落ち着いたら俺らもそっちに合流するからどこにいるかだけまた連絡入れて」
雄也「わかった。行くよ、光くんも」
そのままわけも分からず雄也に手を引かれて大学を後にする。雄也は俺らの事情知ってるけど…知念達は知らないんだ
裕翔「俺らよく分かんないけど、とにかくやばいって感じだよね」
雄也「やばいよ。光くんが居なくなっちゃうかもしれない」
涼介「えっどうゆうことですか…」
雄也「事情はまた薮くんとかも戻ってから詳しく話すから。とにかく今は光くんの身柄を誰にも渡さないように俺らで守るだけ。今から俺の家行くよ。うちだとセキュリティも大丈夫だから」
侑李「ひか…大丈夫?」
ごめん、知念。大丈夫なのか大丈夫じゃないのかなんて今の俺の頭では分かんない。ただまたあの地獄のような日々が始まってしまうのかと思うと怖くて怖くて
「ごめんね」
涼介「謝らないでください、おれ嫌です。光先輩が俺らの元から居なくなるの。俺が嫌だから俺が勝手に光先輩を守るだけですから。だから謝らないで。」
あぁお前のその綺麗な目…その目を見るだけですごく力強い見方が俺の周りには居るなって思えたよ。ありがとう
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作者名:小春 | 作成日時:2024年3月16日 0時