妖精が壊れた世界 (ページ34)

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涼介side

薮先輩なんでよりによって伊野尾先輩となんですか!!知念とか裕翔とか髙木先輩とか八乙女先輩とかいっぱいいるじゃないですか!!

慧「何山田そんなに俺と嫌？」

「えっそんなわけないじゃないですか」

慧「嘘つき、顔に全部出てるよ」

「いや、本当に違うんです。嫌とかじゃなくてちょっと意識しちゃうというか」

慧「意識？なんで？」

「こないだ有岡先輩とたまたま街で会ってその時に言われたんです。山田のその綺麗な目は伊野ちゃんみたいだって…それでなんか変に意識して」

慧「大ちゃんにそんなこと言われたの？笑気にしなくてもいいって…でも俺もなんとなくわかるかも、まぁ綺麗かどうかは分からないけどね……山田は嘘を見抜ける？」

「嘘ですか？…まぁ小さい頃から話してる人の雰囲気だったり仕草だったり表情だったりでこの人嘘ついてるんだろうなーっていうのは割と敏感に感じることは多かったです」

まぁそのせいで小学生の頃いじめられてた。嫌な思い出ではないけれど、今考えるとなんであんなに嘘をついている人が分かったんだろ

慧「俺も同じなんだよね。嘘をついてる人が大体わかるの。だから大ちゃんも俺と山田は似てるって言ったのかも。薮だって今回俺ら2人を組ませたのもそれがあるからじゃない？」

「どうゆうことですか、」

慧「飛び降りとか自ら命を絶つ人ってだいたい人間関係で悩むと思わない？で社会人の中で濃密に絡む人間関係と言えば？」

「職場ですか？」

慧「そう、だから俺らで組ませて会社の人たちに話を聞いてきてくれって薮は言ったんだろうね。すぐに嘘つくから大人ってもんは笑ほら行こ！」

「はい」

慧「その山田の素敵な能力で少しでも変だと感じる人が居たらチェックしてメモとかに控えといてね」

「わかりました」

伊野尾先輩も薮先輩も2つしか年齢変わらないのにすごくすごく遠くにいるような…そんな感じがした