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侑李side
「それで僕もふたりと同じことをした。自分たちの家に火をつけたの。これでやっと逃げられる縛られた世界からって、その時は変な達成感みたいなのでいっぱいだった。でも時間が経てば後悔ばっかり…なんであんなことしたんだろう、もう僕達を愛してくれる守ってくれる人は居ないんだって。いくら嫌なことをされたとしても両親だからね。自分たちを1番愛してくれる人を自分たちの手で消したんだ」
【でも僕達は別にお母さんとお父さんの家を燃やしたわけじゃない!助けてくれない人たちの】
「翔くん大切なのはお父さんお母さんってところじゃないんだよ。翔くんや実くんが2人で居て心配でお家に泊めてくれた人、声をかけてくれた人みんな2人が大切で心配だから2人に幸せになって欲しいからお家に泊めたり警察の人に連絡するのも2人を思ってのことだからだよ?」
僕の目を見て一生懸命話を聞いてくれる2人の目はもう少しで涙が溢れそう。でももう自分で自分を守ろうとしなくてもいいんだよ。まだまだ小さいんだから
「お父さんやお母さんにどれだけ酷いことをされても嫌いになれないし大切に思う気持ちも僕はよくわかる。でも2人のことを愛して大切に思ってくれるのはお父さんやお母さんだけじゃない。だからもうやめよ?こんなことしても誰も幸せになれない」
【ご…ご、めんな、さい】
「うぉっ」
【うわぁぁぁぁん!】
大貴「うぐっ…いや、なんでおれ?」
宏太「実くんは本当に大ちゃんが好きなんだな」
初めて見た2人の本当の子供らしい姿。JUMPのみんなも見たことないくらい優しい顔してる。安心して2人もいつかJUMPのみんなに出会えた僕のようにかけがえのない人と出会うことができる。親に縛られる必要はないんだよ。
「大丈夫。大丈夫」
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作者名:小春 | 作成日時:2024年2月22日 22時