妖精が壊れた世界 (ページ19)

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涼介side

大貴「ごめんね、腕見せてね」

有岡先輩が実くんの腕を掴み長袖の袖を捲った

光「嘘でしょ」

大貴「これ誰にやられたの？」

実くんの腕にはアザや切り傷、腫れている部分もあって転んだとか自分でやったなんてことが嘘だって見れば分かる。きっとこれが大人がやったということも一目瞭然だった

【お兄ちゃんは怖くないね】

大貴「えっ？」

【実とお兄ちゃんの周りは怖い大人の人しか居ないの。お父さんもお母さんも。でもお兄ちゃんは怖くない】

侑李「どうゆうこと？お父さんとお母さんは怖い人なの？」

【僕達怪我を見てもらったらわかったと思うんですけど、両親から虐..待を受けてるんです。何度も何度も周りの大人の人に助けてって言ったんです。でも誰も助けてくれなかった…だから1度この大学のJUMPって人達はなんでもお願い事したら助けてくれるし、叶えてくれるって聞いたから！】

「それでここに」

光「薮どうするの？」

中学生くらいの小さな子、しかも虐..待まで受けているとなると俺らだけの力ではどうすることも出来ない。役所だったり、この子達の学校色々なところと協力しなければならない

【実はお家に帰りたい。お兄ちゃんとお母さんとお父さんとみんなで一緒にお家に帰りたい。でもお母さんもお父さんも実達を捨てたの。遠いところに連れられて迎えに来るからねってずっとずっと待ってるのに…】

宏太「１回繋がりのある警察の人に連絡してみる。その間に2人の怪我の手当してあげて？あともしかしたらご飯とかも食べてないだろうから、購買でなんか買って食べさせてあげよ」

雄也「そうだね。」

助けるにしてもこの子達の情報が少なすぎる。どうにかしてこの子達とコミュニケーションを取りながら情報を聞き出すしかない